今回は軽量鉄骨構法を採用している、積水ハウスに注目してみます。
特徴づけているユニバーサルフレームとダインコンクリートについて詳しくみてみましょう。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
積水ハウスの軽量鉄骨構法|ユニバーサルフレームシステムとは
積水ハウスの軽量鉄骨構法は、ユニバーサルフレームシステムと名付けられています。
各所に耐震・制震システムが組み込まれた優れた構造となっています。
ポイント
- 耐震性能を誇る軽量鉄骨構造
- C形鋼
- ブレース
- 高精度連続大型基礎
- アンカーボルト
- 防錆塗装
- 壁体内通気
- 外壁取り付け金具
これらは、積水ハウス公式HPに記載されている8個の特徴です。
しかし色々と調べていると、「ちょっとハテナ?」な部分も感じるんですよね。
考えてみましょう。
積水ハウスの特徴について
これら以外にSHEQASやダインコンクリートなどという特徴があるので、上記した8個は基本的な性能といえる部分になる訳です。
順番に見ていくと・・・
軽量鉄骨やアンカーボルト、防錆塗装、取り付け金具などは、鉄骨工法を使うHMなら当たり前と言えば当たり前なので、そこまで気にすることもない点かな、と思います。
C型鋼や壁体内通気も、特段珍しい技術といったこともなさそうです。
優れている点としては、高精度で大型と謳っている基礎部分でしょうか。
見るからに強そうです。
しかし気になる点として「ブレース」が挙げられますね。
(ブレース=筋交い。交差した補強部分)
後述するSHEQASという制振技術があるにも関わらず、筋交いを結構な量使っているんですよね。
画像引用元:http://www.sekisuihouse.com/technology/safety/structure/str01.html
※詳しくは公式HPから動画が視れます。
「耐震構造であるブレースを多用しているならいいんじゃないの?」という声が聴こえてきそうです。
耐震技術は構造が地震のダメージを引き受け破壊されることにより、地震エネルギーを分散させる構造です。
対して、制振や免振の技術は、地震エネルギーを構造が受け流し地震エネルギーを分散する為のものです。
構造は「繰り返し問題なく使用することが出来る」ということです。
参考
耐震・免震・制震の違い|知っておきたい地震対策の基礎知識まとめ
要はブレースは大地震の際に、私たちの身代わりとなってダメージを引き受けてくれますが、自身は破壊されます。
ということは大震災後はブレースを交換しなければならない訳です。
(余震もありますからね)
SHEQASという制震技術であれば、繰り返し震災に耐えうる性能を持っている訳ですから、本来であれば、ブレースよりもそちらの技術を多く使った方が良いのかな、という感想です。
SHEQASの制振システム
積水ハウスの独自制震システム技術SHEQAS(シーカス)、一体どういった構造なのでしょうか。
画像引用元:http://www.sekisuihouse.com/technology/safety/sheqas/index.html
要約すると、地震エネルギーを熱エネルギーへと変換し、吸収するという画期的なシステムということです。
競合で言えば、ヘーベルハウスの制震デバイス「ハイパワードクロス」や、ダイワハウスのΣ型デバイス「D-NΣQST」に相当する技術ですね。
参考
- ヘーベルハウスの価格と特徴|高い坪単価より寒いという噂が気になる・・・
- ダイワハウスXEVO(ジーヴォ)種類まとめ|B/E/Σの違いとは
大手HMと言えば、耐震/制振/免振の独自技術は開発して当たり前な部分もあります。
その中の優れた技術のひとつと言えば良いでしょうか。
気になるのは上記したように、その使用量が少な目に見える点ですね。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
外壁材ダインコンクリート
ダインコンクリートとは、ヘーベルハウスのALCと対を成すような存在のコンクリートです。
ヘーベル板がALCというコンクリートだったのに対し、ダインコンクリートはプレキャストコンクリートと呼ばれる部材になります。
ヘーベル板(ALC) | ダインコンクリート | |
特徴 | 連続気泡構造で軽い | 独立気泡で軽い |
施工効率 | 良い | 悪い |
耐衝撃性 | 弱い | 強い |
耐熱性 | 熱を逃がしやすい | 熱をためこみやすい |
それぞれ一長一短と言えますが、ダインコンクリートの長所を好む方には、おすすめの工法と言えます。
まとめ
高価格帯の大手HMである積水ハウス。
優れたHMであることは間違いありません。
ですが構法や構造だけを考えると、ヘーベルやダイワハウスの方が、少し惹かれてしまうのが私的な意見ですね。
個々人の好みは分かれると思いますので、候補の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
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