結婚や出産をきっかけに、マイホームの購入を検討する人が大半です。
どんな家にしようか考える時、子供部屋については特に悩むポイントだと思います。
家を購入する時は、子どもがまだ産まれていなかったり、小さかったりするので、将来を見据えて考えなければいけませんからね。
しかし、2019年2月にSUVACOが行った調査によると、建築士などの専門家が「新居に必要ないと思うもの」として、子供部屋を1位に挙げています。
また、大阪市立大学名誉教授の北浦かほる先生らのレポートによると、日本では、子どもが自室を持つことで、プライバシー意識の発達を助けると発表しています。
日本のように空間が自己のプライバシーを保障する場として使われていない社会では「空間」の影響力は大きく及び,プライバシー意識の発達を助ける。
はたして、子供部屋はいるのでしょうか?いらないのでしょうか?
そこで今回は、子供部屋の実情や、実際に子供部屋を作った人の口コミなどから、最適な子供部屋について考察していきたいと思います。
参考
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実態調査から見る子供部屋の実情
子供部屋の実情は、東京ガス都市生活研究所の調査レポートが非常に参考になります。
2013年7月に、1600組以上の親子を対象に調査した結果です。
この調査レポートから、以下のことが分かります。
ポイント
- 中学生以上は自分の部屋を持っている
- 子どもが居心地の良い部屋はリビング
- 子供部屋が勉強しやすいとは言い切れない
- 子供部屋が必要なこともある
1つずつ見ていきましょう。
1.中学生以上は自分の部屋を持っている
専門家からすると、不要と思われる子供部屋ですが、実情はそうではありません。
中学生以上の子どもの半数以上は、自分の部屋があると回答しています。
高校生以上になると、約8割が自分の部屋を持っているようです。
思春期を迎える小学校高学年から中学生を境に、自分の部屋が欲しいと思う子どもが増えます。
友達と、親には内緒で話したいことが出てきますからね。
2.子どもが居心地の良い部屋はリビング
中学生以上の子どもの半数は、自分の部屋を持っています。
しかし、居心地が良いと感じるのはリビングのようです。
8割以上が自分の部屋を持っている高校生でさえ、6割以上が夕食後にリビングで過ごしています。
年齢が上がったとしても、子供部屋の多くは寝室として機能していることが分かりますね。
3.子供部屋は勉強しやすいとは言い切れない
中学生・高校生になると、勉強が難しくなり、受験もあるので勉強時間が増えてきます。
リビング学習という言葉があるとは言え、自室で勉強している子どもが多いようです。
しかし同時に、塾や図書館など、自宅以外で勉強する子どもの割合も増えていきます。
特に女子高校生の4割が、自宅以外の方が勉強しやすいと回答していました。
年代を問わず、子どもが自分の部屋で過ごしている時間が意外と少ないことが分かります。
4.子供部屋が必要なこともある
これまでの結果を見ると、せっかく用意した子供部屋の必要性に疑問を感じる人も多いと思います。
しかし、子供部屋ならではの必要性はもちろんあります。
- 子どもにとっての必要性
- 親にとっての必要性
それぞれの視点で調査結果を見ていきましょう。
子どもにとっての必要性
自分の部屋がある子どもが、良いと感じることの第1位は「ひとりになれる場所がある」ことです。
特に中高生の6割以上が、自分の部屋の良いところとして回答しています。
親と喧嘩した後に、そのままリビングにいるのも気まずいでしょうし、家族の前で泣きたくない子どもいますよね。
また、「親に見られずに好きなことができる」と回答している子どもも多数います。
何にでも親が干渉するのではなく、年齢に応じた子どもの自由な空間が必要なのかもしれません。
親にとっての必要性
親にとっての子供部屋の必要性は、子どもの目線とは全く異なります。
子供部屋の良さの第1位は「子供の荷物が一か所にまとまる」ことです。
子どもが複数人いる家庭では、特に感じる点かもしれません。
リビングや様々な場所に、子どもの荷物が散らばっているのは、見た目も良くないですし、掃除が面倒です。
また、子どもは自分の部屋があることに悪い点を感じていませんが、親は違います。
- 子どもが何をしているのか分からない
- 子どもが勉強しているのか分からない
子どもの行動を把握できないことに、子供部屋のデメリットを感じているようです。
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子供部屋に対する口コミ
子供部屋がいるかいらないか悩ましいところです。
実際に子供部屋を作った人は、どのように感じているのでしょうか。
先輩達の口コミを、参考に見ていきましょう。
まず、子どもの性格によって、子供部屋の必要性や用途が様々なことが分かります。
上の子が自分の部屋を欲しがったのと、リビングで宿題をさせると下の子のちょっかいが入るので、部屋を与えました。
寝るときはまだ一緒に寝ています。
本人は一人で寝たいと言ってますが、下の子がお姉ちゃん大好きで隣で寝たいと言うので。引用:Yahoo!知恵袋
1 勉強机について
我が子1は、勉強は高3の現在までリビングでしています。
勉強机は、教科書・雑誌・化粧品類の置き場になっています。我が子2は、勉強机で勉強しています(中2)
と、兄弟でありながら違うんですよね。
2、ベッドについて
我が子1は、中学生まではベッドだったのですが
部屋を広く使いたい、という理由でベッドは撤去し
現在は布団を敷いて寝ています。我が子2は、現在もベッド。
ぼーっとする時もベッドの上が定位置。引用:発言小町
子供部屋へ玄関から直行できない、リビング階段にしている、という意見も多数ありました。
家は2階建てリビング階段で、子供が小学校1年生と2歳なんですが、既にリビング階段で良かったと思う毎日です!
子供部屋が2階なんですが、小学校入った途端、お友達が5、6人どっと遊びにくるようになりました。
しかも、皆途中でママが買い物行くや習い事行くという理由で、家に迎えに来る事がしばしばあるのですが、その時にうちの子いますか?と聞かれても誰が来てるかわかってるのですぐに答えられる!引用:Yahoo!知恵袋
子供部屋を作らずに、リビングの一部を子ども用のスペースにしている人もいます。
うちの場合は住宅事情もあり、リビングの端を区画して3帖程も子供コーナーになっています。
ベットと勉強机、収納だな、制服などの最低限の子供の私有空間です。
勉強はリビングでするため、隣接した子供室はとても便利です。
ただし、防音のデメリットはあります。引用:Yahoo!知恵袋
LDとキッチン(半独立型)の脇にスタディコーナーがあります。
パソコンをしたり、勉強をしたりするところ。
下の娘はダイニングでやったり、ここのデスクでしたり。
気配がわかるし、会話もリビングからもキッチンからも出来るので
子供が勉強をさぼる訳にはいきません(笑)引用:Yahoo!知恵袋
子どもが複数人いる場合、子供部屋を大きく設けて、カーテンなどで仕切る方法もあります。
子供部屋は作りました。ただし、学習机は別です。机は、リビング(みんながいつも集まる所)に2個置いています。(これはお勧めです)
また、子供部屋は大きめを一つ、将来分けることも可能なようににドアを二つ設けています。今はその大きめの部屋に家族みんなで寝ています。
引用:Yahoo!知恵袋
我が家では長女と次女がロフトベッドをそれぞれ使いその下に学習机や本棚、小さい整理ダンス高校、中学の制服やコートをかけるスペースを確保し間をカーテンで仕切っています。
必要に応じてカーテンの開け閉めをし2人の時間と独りの時間を使い分けています。
2段ベッドよりも使い勝手が良いと思いますよ。引用:Yahoo!知恵袋
一方、子供部屋を大きくしてしまったことで、失敗したと感じる人もいます。
小学校低学年までは良かったんです
二人で楽しく遊んだりしてましたでも、上の子の友達が来るようになって、
「妹と同じ部屋は嫌だ 自分の部屋が欲しい」と言われ、使っていなかった和室を上の子の部屋にすることになりました
こんなことなら、最初からドアは2つで、別々の部屋にしておけばよかったです
引用:発言小町
せっかく作った子供部屋ですが、あまり使われずに後悔している人も・・・。
ただやっぱり宿題はリビングかダイニングテーブルでやってます…。友達がきても、リビングのテーブルでわいわい宿題→遊び。学習机というか、子ども部屋自体必要なかったかも。親子喧嘩や兄弟喧嘩した時の避難場所程度の使い方をしています(汗)。
引用:発言小町
子供部屋に対して、先輩達は様々な工夫をしていることが、よく分かります。
年齢や、子どもの性格によって、子供部屋の必要性が変わりますからね。
最適な子供部屋の考察
調査レポートや、先輩達の口コミをまとめると、以下の点が重要なことが分かります。
注意ポイント
- 「子どもがいる=子供部屋が必要」ではない
- いつから子供部屋が必要になるかを考える
- 子どもが複数人いる場合には工夫を
1つずつ解説していきます。
1.「子どもがいる=子供部屋が必要」ではない
マイホームを新築する時に、今後必要になるだろうと考え、予め子供部屋を作る必要はありません。
子ども向けの可愛い壁紙やインテリアにしたものの、結局使わずに後悔してしまうこともあるでしょう。
また、子どもはいつか巣立っていくものなので、子どもが使わなくなった後でも活用する必要があります。
子ども用に1部屋与えることに拘るのではなく、子どもの成長や必要性に合わせて、子ども専用スペースを提供できることが重要です。
2.いつから子供部屋が必要になるかを考える
子供部屋が必要かどうかは、子どもそれぞれで異なります。
小学生になったら、中学生になったら、のように学年で決める必要はないでしょう。
ただ一般的に、思春期を迎える小学校高学年から中学生は、成長に伴い身体と心に変化が生じます。
そのため、性別に合わせた子供部屋の提供を検討しましょう。
思春期は特にナーバスになりやすいので、子どもが1人になりたいと感じた時に、叶えてあげることが重要です。
そうすることで、子どもが自宅でストレスを抱えずに過ごせます。
また、中学3年生になり、高校受験を迎える時に、勉強部屋を提供する必要が出てくることも多いようです。
本当に子供部屋が必要な時期は、子どもが産まれてから10年以上経過後ということになります。
3.子どもが複数人いる場合には工夫を
家の広さは建築時に固定化されます。
子どもの人数が増えるのに伴って、部屋数は増やせません。
また、子どもが増えるかどうかも、予想できるものではありません。
そのため、今ある部屋数や広さで、子どもの人数に合わせたスペースを提供するための、工夫をする必要があるでしょう。
自分の部屋を欲しがるかどうかも、子どもによって異なりますからね。
- 家具やカーテンを利用して部屋を区画する
- 性別で部屋を分ける
- 用途によって分ける
お子さんの成長に合わせて、無駄のない部屋の活用法を考えることが重要です。
子なしの場合には特に不要?
新築で家を買うとなると、新婚や若い夫婦が圧倒的に多いものです。
「今後、家族が増えるかもしれない!」と意気込んで子供部屋を用意しておくこともあるでしょう。
・・・というか私がそうでした(笑)
新築して2年ほどたちますが、まだ子供ができません。
現状、飼い猫の専用部屋のようになってしまっております。。。
今後、子供ができる可能性もありますし、両親を迎え入れる可能性もあるかもしれません。
(我が家は二世帯住宅ですが、変則的に叔父世帯との二世帯住宅なのです)
「要らなかった!」とするには早計ですが、現状では不要であることは間違いありませんね。
まとめ
子供部屋は、あるのが当たり前のように感じるかもしれませんが、実はそうではありません。
子どもの性格や、親子関係によって、子供部屋が必要かどうかも変わってきます。
実際に子供部屋が必要になるのは、家を建ててから数年後。
その時に、親と子どもの意向に合わせた、スペースを提供できることが重要ではないでしょうか。
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