大金をつぎ込んで建てる住宅。
夢のマイホーム。
そんな大事な家の工事に不安があったらイヤですよね。。。
中でも不安を抱きやすいポイントは・・・そう、基礎工事です。
基礎鉄筋コンクリート工事を行っている最中に雨が降ってきた場合は、不安で仕方ないですよね。
かくいう私も先日、住宅の基礎工事が終了したのですが・・・
基礎工事の時も土間コンクリ工事の時も、共に雨に降られてしまいました・・・・
でも、工事は問題なく進められたのです。
さて、「私は怒り狂うべき」だと思いますか?
それとも、「安心して工事を見守るべき」でしょうか?
その理由をお伝えしていきましょう。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
基礎コンクリート工事と雨の関係
先に結論からを言うと、コンクリ工事中に雨が降っても問題はありません。
「オイオイオイ、お前だってド素人だろうに、随分したり顔でドヤってるじゃねぇか!!!」
そんな声が聴こえてきそうです。
いえいえ、実は私、コンクリートは仕事で使っているんです。
建設のプロとまでは言いませんが、仕事上しょっちゅう使っています。
基礎コンクリート工事も普通にやるんですね。
ですから、知識として知っているだけではなく、実体験としても知っていることを先に言っておきます。
基礎工事中に雨が降っても大丈夫な理由
基礎工事中に雨が降っても大丈夫な理由は以下の3つ。
- セメントの硬化に乾燥は関係ない
- 水セメント比が大きく崩れなければ問題ない
- 表面が荒れても問題ない
順に見ていきましょう。
1.セメントの硬化に乾燥は関係ない
セメントって、いかにも「乾いたから固まった~!!!」って感じの表情をするんですよね。
そう思っていた時期が私にもありました。
でも、セメントの硬化に乾燥具合は関係ありません。
いえ、むしろ水分を含んでいた方が良いんです。
どういうことか?
セメントが硬化する仕組みは、化学変化によるものだからです。
この化学変化には水分が必要です。
「適切な水分量」が必要になるのです。
あまりに早く乾燥してしまうと、ひび割れなどが起きてしまい、逆に弱いコンクリとなってしまいます。
ですから、ある程度の湿気はあった方が良い訳です。
夏場のカンカン照りよりも、シトシト雨ぐらいの方が、コンクリを打つには丁度良いという事になる訳です。
実体験でもあるのですが・・・
モルタル(セメントと砂と水を混和したもの)やコンクリを、水だけ入れれば固まらないだろうと、バケツに入れたまんま放置してしまったことがあります。
えぇ、水の中でも、ものの見事に硬化したコンクリが・・・
引っぺがすのに苦労したことを覚えています。
2.水セメント比が大きく崩れなければ問題ない
水の中でも硬化するのは確かですが、限度もあります。
適切な水分量を加えないと、弱~いコンクリが出来上がってしまうのです。
ミキサー車にはプラントで配合した適切なコンクリが詰められている訳です。
ですから雨が降ると狂うから雨の日は適切ではない・・・・
などという、素人考えの回答が掲示板などには書いてあったりしますが(笑)
しかし、そんなね、水セメント比が狂うほどの水分量って相当なものですよ。
土砂降りでもない限りは問題ないのです。
それに、あらかじめ多少の雨が降ることが予測できるのであれば、プラント受け渡し時に配合を調節することだって出来ます。
皆が皆、そんなバカで悪徳ではありません。
3.表面が荒れても問題ない
確かに土砂降り時は流石にマズいです。
ですが、打設後ならほとんど問題ないんですよ。
打設途中で土砂降りになってしまったら、ちょっとマズイかもしれません。
ですが、全部打ち終わってから降られたなら、強度上は全く問題ありません。
表面はボツボツになったりしますけどね。
コレは見た目だけの問題です。
その見た目も、レベラー(液状のセメント)という表面を平らにするもので綺麗になります。
全く問題ありません。
まとめ
多額の借金をして建てる住宅ですから、神経過敏になることも分かります。
ですが、HMや工務店をもうちょっと信頼してあげても良いかも知れませんね^^