全館空調システムは非常に便利なシステムです。
営業担当に勧められた人も多いでしょう。
「契約いただいた方のほとんどが導入されていますよ」なんて言われると、ついつい気持ちが傾いてしまいますよね。
しかし、本当に全館空調は良いところだけなのでしょうか?
- 「営業担当は全館空調を勧めてくるけど、悪い点も知っておきたい!」
- 「実際に全館空調システムを取り入れた人たちはどう感じているの?」
気になりますよね。
そこで今回は、全館空調システムのデメリットをご紹介します。
参考
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全館空調システムとは?メリットは?
全館空調システムとは、24時間365日すべての部屋の温度を一定に保てる便利なシステムです。
メリット一覧
- 夏は涼しく、冬は暖かい空間を実現できる
- 温度差がないから「ヒートショック」で急死する危険性を抑えられる
- 吹き抜けや、仕切りの少ない大空間でも寒くない
- エアコンがないので内装の邪魔にならない
- 室外機の数を減らせるので、外観がスッキリする
- 空気がキレイになる(花粉・ホコリ・PM2.5の侵入を防げる)
といったメリットの数々から、最近は導入する人も増えてきました。
しかし一方で、価格や故障時の不安など、デメリットも多く存在しています。
全館空調のデメリット
では早速、全館空調のデメリットを6つご紹介します。
注意ポイント
- 初期費用が高額
- メンテナンス費用が高額
- 電気代が高い
- 故障したら家中の冷暖房が止まる
- 室内が乾燥する
- 部屋ごと温度調整できない
順にみていきましょう。
1.初期費用が高額
全館空調は、エアコンと比較して高額な初期費用がかかります。
坪数にもよりますが、50坪以内の場合は、150~250万円程度が相場となっています。
ただし、エアコンの場合も設置にはお金がかかります。
- 本体価格:約3~10万円程度
- 1台当たり工事費相場:約1~1.5万円程度
- 配管カバー取付:約5000円
何台設置するかにもよりますが、エアコンの設置費用や耐用年数も考慮して天秤にかけたいですね。
2.メンテナンス費用が高額
全館空調を導入する場合、定期的なメンテナンス費用も発生します。
例えば、日産住設の「エアリゾート」の場合、ホームページを確認すると・・・
年1回のメンテナンスに、2万4000円(税別)かかると紹介されています。
実際に、全館空調を取り入れた人の口コミも合わせて見てみましょう。
メンテナンスには、年間2.5~3.5万円程度かかることが分かります。
ランニングコストについては、うちの場合、年2回のフィルター交換と年一回の点検で25,000円程。
引用:yahoo!知恵袋
メンテナンス費用は、1年に32,400円(税込)。
内訳は、点検費用20,000円。フィルター代10,000円。
エアコンを全部屋に付けた場合に比べたら安いかもしれません。
まぁ値段言っちゃうと、空調フィルターの方がだいたい4000円くらい、
換気フィルターの方が1セットで1万4000円するんですけど・・・
つまり1年で2万8000円(2年目は3万2000円)
掛かる事になります。
引用:おすひとさんの三井ホーム特化型ブログ「全館空調のメリット、デメリットについて考察してみる。」
2.電気代が高い
普通に考えて、24時間365日全部屋エアコンをつけっぱなしにしているようなものですから、電気代は多くかかりますね。
ただし最近は、断熱気密性の高い住宅が増えています。
一度暖めた部屋の空気が逃げづらく、外部の温度の影響を受けにくい設計になっているんです。
そのため、全館空調を起動しても、緩やかに部屋の温度を調整するだけで済むので、心配している程お金はかからないようです。
高気密高断熱住宅なので、 冷房で増えた電気代は誤差の範囲内でした。
引用:e戸建て
全館空調を導入するなら、家の断熱気密性にもこだわりましょう。
また、設定温度を変えることによって、節約している方もいるようですね。
ウチも日中は不在ですが、つけっぱなしと言っても、常時フル稼働している訳ではないです。設定温度を変更して外出すれば、暖房時はほとんど動いてないです。もちろん、春・秋は換気のみにしたり、必要なければ電源を切る事も可能です。
引用:yahoo!知恵袋
3.故障したら家中の冷暖房が止まる
故障したり、電気が止まったりした場合、家中の冷暖房が止まることになります。
真夏や真冬など、次期が悪いと悲惨なことになりそうですね。
また、何十年かしたら、取り換え工事をしなければいけない可能性もでてきます。
だいたい30年は持つと言われていますが、環境によってはもっと早くに故障してしまう可能性もあります。
かかる費用も高額で、200万円程度と言われています。
さらに、取寄せ期間や工事期間は、冷暖房が使えません。
故障した時が大変で家全体が空調冷暖房が切れることになります。すぐに修理ができないことが多いです。
真夏に故障で家に住めない状態になり、ホテルで数日過ごされたお施主さんの話は聞いたことあります。引用:yahoo!知恵袋
故障の時期が悪いと、「家族分のホテル代」という思わぬ出費が発生しそうですね。
\その会社、大丈夫?/
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4.室内が乾燥する
「全館空調システム+高気密高断熱住宅」は、かなり乾燥します。
私の家は、全館空調を入れはいませんが、24時間換気+高気密高断熱です。
換気をしているだけでも激しい乾きを感じますから、エアコン機能もあったら余計に乾燥しますよね。
- 朝起きた時にのどの渇きが酷い
- 乾燥によって肌がかさつく
といったことが起こりました・・・。
結果的に、1階・2階に2台ずつ加湿器を置いています。
ただし、室内干しの洗濯物が乾きやすいという利点もありますね。
新築は建ててみないと分からない部分も大きいですが、乾燥しやすい/湿気が多いと、両方のパターンがあります。
全館空調だとどうしても乾燥しやすいパターンの声が多くなっています。
5.部屋ごと温度調整できない
これは最近は見直されてきていますね。
かつては、部屋ごとの温度調整ができない全館空調が主流でした。
デメリットは、家族の中に暑がりの人と寒がりの人がいたら、どちらかが我慢しなければならない・・・という点
引用:yahoo!知恵袋
部屋ごとの温度調整ができないと、
- 誰もいない部屋も全力で暖めるから光熱費が高くなる
- 食材をすぐに冷蔵庫に入れないと痛む
- 体感温度が違う家族がいると設定温度に困る
といったデメリットが発生してしまいます。
オプションで部屋ごと設定できるようにしているHMもあるので、取り入れたい機能ですね。
まとめ
全館空調システムは、初期費用やメンテナンス費用が高く付きます。
ですが、実際に導入した人は、満足しているケースが多いようです。
「一度全館空調を味わったらルームエアコンには戻れない」という口コミをよく見かけます。
また、性能も徐々に上がっており、デメリットを改善しているメーカーもあります。
悪い点も理解した上で、メーカーを比較検討してみてはいかがでしょうか。
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