住友不動産は、高い耐震性能を誇る木造住宅を提供しているHMです。
主に、オフィスビルや商業施設を扱っていたため、戸建住宅の情報はあまりでまわっていません。
そこで今回は「住友不動産の住宅の特徴って?」というところから、分かりやすく説明していきます。
参考
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住友不動産で建てた時の価格目安
まずは一番気になるお値段から考えていきましょう。
住友不動産の坪単価は55万円~70万円ほどと言われています。
※2019年現在。
ただし、これらはあくまで坪単価のみです。
- 登記など諸費用
- 地盤調査
- エアコンやカーテン
- 外構費用
参考
住宅諸費用とは|詳細解説と目安の金額まとめ
このような、その他の経費は入っていない計算だということを覚えておいてください。
オプションで床材を変えるとか、壁面にタイルを使うとか、そういう注文を増やしていけば当然、どんどんと値段が上がっていきます。
坪単価+数十万円も普通にあり得ることでしょう。
大手ほど高くはないですが、十分に高級住宅と呼べるハウスメーカーでしょう。
この坪単価だと単純計算でこのようになります。
ポイント
- 30坪:1650万円~2100万円
- 40坪:2200万円~2800万円
- 50坪:2750万円~3500万円
こちらの金額に土地代が別途加算されます。
もし、見積もりをもらいたいけど、ちょっと不安になってきた…というのであれば、複数比較をおすすめします。
一社だけ、ネットの情報だけで決めてしまうのは非常にリスキーですからね。
住友不動産の特徴
住友不動産の特徴を大きく2つに分けてご紹介します!
- クオリティの高い「木造住宅」
- 「グッドデザイン賞」受賞
順にみていきましょう。
1.クオリティの高い「木造住宅」
住友住宅の魅力は品質の高い「木造住宅」を提供しているところにあります。
木に囲まれて暮らす心地よさにプラスして、耐震性や機能性に優れた、クオリティの高い住宅を期待できます。
そんな住友住宅の工法は、4つに分類されています。
引用:住友不動産 構造
- ウッドパネル工法
- ウッドパネルセンチュリー
- 2×4工法
- 2×6工法
それぞれの特徴をご紹介しましょう。
①ウッドパネル工法
ウッドパネル工法の魅力には大きく3つのポイントがあります。
- 高い「耐震性能」
- 安心の「制振システム」
- 木造なのに「耐火性」抜群
ウッドパネル工法は、接合部に「構造用接合金物」を使用しています。
これにより、接合部は一般的な軸組構法に比べて1.5倍の強度を実現!
地震によるゆがみや変形に強い住宅を提供しているんです。
また、地震の揺れを50%も抑えてくれる、制振システムも魅力的。
地震のエネルギーを吸収し、室内の揺れを最小限にとどめることができるんです。
これにより、背の高い家具が倒れてきたり、壁紙に亀裂が入ったりするのを防いでくれます。
さらに、木造住宅というと火に弱い印象ですが、住友住宅は万一の火災対策もばっちり。
耐火性能に優れた「グラスウール(断熱材)」が、延焼を最小限にとどめてくれます。
壁や天井の全面には、石膏(せっこう)ボードを使用し、温度の上昇を抑えます。
こういった努力の結果、住友住宅は「省令準耐火構造」の基準をクリア!
なんと、火災保険料を半額近く下げることができるというメリットもあるんです。
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②ウッドパネルセンチュリー
ウッドパネル工法の進化形です。
ウッドパネル構造の特色に加え、さらに耐久年数を大きく向上させたのが「ウッドパネルセンチュリー」です。
具体的には、以上のような変化がみられます。
- 高耐久の基礎:基礎の立ち上がり幅150mm→幅180mm
- 国産檜:杉→国産檜(抗菌・抗カビ・防蟻効果が高い木材)
- 内外ダブル断熱:省エネ効果UP
- トリプルガラス:ペアガラス→トリプルガラス(ペアガラスの約5倍の断熱性)
- 高耐候外壁材:30年の長期にわたりメンテナンスが必要ない、高耐久な外壁。
ウッドパネル工法のグレードをさらに上げているため、超高性能だと言えるでしょう。
しかし、その分価格も高くなってしまうので、予算との相談が必要です。
③2×4工法
2×4工法(ツーバイフォー)最大の魅力は「圧倒的耐震性能」です。
2×4工法は、床・壁・天井の各面を枠組パネルで構成し、それぞれを固く結合した6面体の構造になっています。
面全体で建物を支えることによって、外から力が加わっても、ダメージを分散させることができるのです。
2×4工法の住宅は、阪神・淡路大震災の時もその強さを発揮しました。
たくさんの建物が倒壊するなか、被害にあった住友不動産の住宅(727件)のほとんどが無傷で、全壊・半壊はゼロでした。
また、こちらの工法も制振システムを搭載し、地震の揺れを50%カットできます。
地震に対する建物の強さを表す基準で、最高レベルの「耐震等級3」に対応可能となっているのも、うれしいポイントですね。
ただし、間取りや外観の自由度は、ウッドパネル工法に軍配が上がります。
間取りや外観にこだわりたい人は2×4工法は避けましょう。
2×4工法の、その他の特徴としては以下のような魅力があげられます。
- 冷暖房費を年間約23%(15,700円程度)節約できる「省エネ」住宅
※一般木造の次世代省エネ基準仕様住宅と比較しています。 - 「24時間換気システム」を標準装備
- 吊り天井方式だから、「遮音性」に優れている
④2×6工法
2×4工法の進化系です。
2×6工法(ツーバイシックス)は、断熱性・遮熱性、そして耐震性の面でパワーアップしています。
外壁の空間が2インチ分広くなっているため、そこに、より厚さを増した断熱材を入れているというわけです。
その結果、冷暖房費を年間約28%(18,400円程度)節約できる「省エネ」住宅を実現しています。
(※一般木造の次世代省エネ基準仕様住宅と比較しています。)
2×6工法は、耐震性能も上がるのですが、2×4工法と比較して4%の向上しかみられません。
微々たるものなので、耐震性能を上げたいがために2×6工法に変えるのはおすすめできません。
なぜなら、断熱材の増加に伴い、お値段も上がってしまうためですね。
より地震に強い住宅を求めるのであれば、「New Power Column(ニューパワーコラム)」がおすすめです。
「パワーコラム」は、建物四隅にコラム(柱)を配置し、コーナー部を強固にすることなどにより従来のツーバイフォー工法の耐震性をアップさせる画期的な構法です。
この構法は住友不動産が、工学博士 宮澤健二教授※2および世界的に著名な総合エンジニアリング・コンサルティング会社であるアラップ社※3の協力のもと独自に開発した超耐震構法です。
建物のコーナー部分を木と鉄による独自の構造で強化しています。
2×4工法・2×6工法の耐震性能を、さらに30%程度向上させることが可能となっていますよ!
2.「グッドデザイン賞」獲得
住友不動産の住宅は、デザイン性が高く評価されています。
2018年は2つの商品がグッドデザイン賞を受賞しました。
住友不動産はもともと、オフィスビルや商業施設、またリフォームなどを手掛けていました。
ディベロッパーとして培ってきたデザインを取り入れることで、既成概念にとらわれない斬新なデザインを次々と提案しています。
また、住友不動産の住宅は、間取りや外観の自由度が高いことでも知られています。
独自のノウハウを使って空間を演出してくれるので、細部までこだわりたい人にとっては、理想を叶えてくれるオススメのHMと言えるでしょう。
住友不動産の人気商品&坪単価目安
- ジェイ・アーバン:60万円~68万円
- プレミアム・ジェイシリーズ:55万円~
- ジェイ・レジデンス:62万円~70万円
- アメリカン:55万円~65万円
詳しく見ていきましょう。
J・URVAN/ジェイ・アーバンの特徴と坪単価
引用:住友不動産 商品紹介
都会的なデザインが特徴的な商品です。
限られた敷地を有効に活かす設計コンセプトの元つくられた、都市型住宅となっています。
過去にグッドデザイン賞を受賞しているところが魅力です!
坪単価は60~68万円と言われています。
プレミアム・ジェイシリーズの特徴と坪単価
引用:住友不動産 商品紹介
住友不動産の上位モデル。
それぞれの都市の雰囲気にあったモデルを提供しているところがポイントです。
中でも、「青山モデル」は2014年にグッドデザイン賞を受賞しています!
青山モデルについては、公式サイトで坪単価55万円と記載されています。
しかし、実際は変動があるでしょう。
情報が少ないので、なんとも言えませんが、ジェイ・アーバンよりも価格が高くなると考えると、坪単価70万円台を想定しておいた方がいいかもしれません。
J・LESIDENCE/ジェイ・レジデンスの特徴と坪単価
引用:住友不動産 商品紹介
天然木が落ち着いた印象を与える商品です。
リビング階は約 2.7m の天井高を確保できます。
解放感のある空間を演出できるのがうれしいですね。
坪単価は62~70万円と言われています。
American/アメリカンの特徴と坪単価
引用:住友不動産 商品紹介
「邸宅型住宅シリーズ」の一つ。
世界各国の伝統的な住宅スタイルをモチーフにした個性あふれる外観が特徴のシリーズです。
アメリカンはその中でもお求めやすい価格設定が魅力です!
坪単価は55~65万円とされています。
まとめ
住友不動産は、耐震性能にとことんこだわっていることがわかりました。
間取りや外観を重視する方は「ウッドパネル工法」
とにかく耐震性能を重視する方は「2×4工法」がおすすめです。
それぞれ、「ウッドパネルセンチュリー」、「2×6工法」が上位互換で、品質・価格ともに上がると考えてください。
お値段は安いとは言えませんが、品質やデザイン性の高さを考えると妥当かもしれませんね。
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