新築住宅を建てたのに、大量の結露が発生して悩んでいる方は少なくありません。
- 「まさか、欠陥住宅だったの?」
- 「生活の仕方が悪いの?」
不安になりますよね。
原因はどこにあるのでしょうか。
そこで今回は、
- 建物や施工に原因がある場合
- 暮らし方の問題
この2つに分けて考えていきます。
①建物や施工に原因がある場合
新築住宅は、建物自体が湿気がこもりやすい状態の場合があります。
- 工事中の木材が濡れて湿気をためている
- 基礎コンクリートが乾燥しきっていない
- 断熱材が入っていない
順にみていきましょう。
1.工事中の木材が濡れて湿気をためている
工事中、木材が雨にさらされたことによって湿気をためてしまっているという説です。
しかし、木材はその後乾きますよね。
数日は影響があるかもしれませんが・・・
それ以降は濡れた木材が原因で部屋中に湿気がたまるとは考えにくいでしょう。
問題は、家が建ってからも湿気る状態かどうか、なのです。
でもそれは、雨で木材が濡れたこととは関係なく、断熱や防水の施工の問題ですね。引用:yahoo知恵袋
2.基礎コンクリートが乾燥しきっていない
次に考えられるのが、基礎コンクリートが乾燥していないことによる湿気です。
新築は必ず湿気が多いですよね。
床や基礎のコンクリート部分は乾燥するには数年掛かるために、普通より湿度が高くなりますし。引用:yahoo不動産
コンクリートは、セメントと水の化学反応によって硬化します。
この水が、湿気のもととなっているという考え方ですね。
この説はかなり信ぴょう性があります。
日本建築学界の論文によると、
新築からおよそ2年間、基礎コンクリートから養生水分が水蒸気として蒸散し続ける
参考:日本建築学界
と言われています。
また、ハウスメーカー社長のブログでも、基礎コンクリートの水気が抜けるまでは1年半程度の時間がかかると紹介されていました。
基礎コンクリートから水気が完全に抜けるまでには約1年~1年半くらいかかるようです。
これは実際に私のモデルハウスで実測して確認したことですが、新築後1年~1年半は床下の湿度が70~80%近くありました。梅雨時はもっと。しかし、同じ状態で1年半が経過したとき湿度は50%を切り、40%台をキープしています。
最初の数年は、どうしても我慢が必要なのかもしれませんね。
3.断熱材が入っていない
何年たっても湿気が改善されない場合は、施工不良の可能性があります。
業者に頼んで調べてもらったら断熱材が壁に入っていなかったそうです。
引用:発言小町
- 断熱材が入っていない
- 断熱材が水分を吸ってズレ落ちていた
- 施工が悪く隙間風が入ってくる(気密性が低い)
というトラブルは少なくありません。
熱の出入りが少ない家、つまり「断熱気密性」の高い住宅では結露が発生しません。
もしかしたら、施工会社の技量が足りずに、断熱気密性が低いということも考えられますね。
参考
- 欠陥住宅の恐怖の事例|原因と対策とは
- ダイワハウスで実際に建ててみたブログまとめ|トラブルやクレームに欠陥の嵐・・・?
- 無印良品の家の口コミ評価まとめ|欠陥住宅の報告があるって本当!?後悔の声も・・・
②暮らし方の問題
- 湿度の上がりやすい生活をしている
- 24時間換気を回していない
- 性能の悪い窓を利用している
といったことが考えられます。
順にみていきましょう。
1.湿度の上がりやすい生活に原因が。
住宅には問題がなく、暮らし方に原因がある場合はよくあります。
- 洗濯物を室内干ししている
- 石油ストーブを利用している
- バスルームの換気を怠っている
- 料理中・料理後に換気扇を回さない
- 大き目の水槽がある
などに当てはまる場合は、水分が蒸発するときに部屋の湿度を上げている可能性大です。
結露しない家は一体どうなっているのかですが、エアコンや除湿機によって、湿度が下がっている状態。あるいは換気がよく出来ていて、空気の入れ替えが十分である。
引用:yahoo不動産
2.「24時間換気」回してますか?
平成15年以降に建てられた住宅は、「シックハウス法」によって、建物全体の空気を入れ替えることが義務付けられています。
新築住宅には「24時間換気」システムが設置されているはずです。
電気代がもったいないからと言って、稼働させてないなんてことはありませんか?
24時間換気システムは、「シックハウス症候群」予防のためのシステムです。
しかし、空気を頻繁に入れ替えることによって、カビや結露が発生しにくい環境を作ることができるんです。
電気代がかかると言っても、月にたった数百円の出費です。
家の劣化を防ぐのはもちろん、家族の健康のためにも止めないようにしましょう。
※ただし、室外のほうが湿度の高い、ジメジメした季節は逆効果の場合もあるので注意が必要です。
併せて、日当たりの悪い場所には除湿機を設置しておくと、より効果的ですよ。
3.窓の性能に原因があるのかも?
窓は一番外気が入ってきやすいポイントです。
熱を伝えやすい
- アルミサッシ
- シングルガラス
の場合は、外気と室内温度の差で結露が発生しやすくなってしまいます。
自分も結露で悩みましたね。それで2重サッシにして劇的に変わりました。
ただ全くなくなった訳ではなく結露していた情態が10だとすると1になった感じです。引用:yahoo知恵袋
サッシは樹脂性のもの。
ガラスは、遮熱性能の高い「トリプルガラス」または、「LOW-Eガラス」がおすすめです。
まとめ
新築住宅を建てて、最初の2年程は様子見が必要かもしれませんね。
生活の仕方を工夫して、できるだけ湿度を上げないように気を付けましょう。
ただし、部屋が外気の影響をもろに受けている場合は、「断熱気密」の施工不良かもしれません。
どうしても心配な場合は、担当者にチェックをお願いしたり、調査してもらうのがベストです。