「今日から禁酒するぞー!」
「今日から断酒するぞー!!」
・・・はて、この2つの言葉に違いはあるのでしょうか?
それぞれの意味を徹底的に考えていきたいと思います。
※※酒好き必見※※
※健康リスクが目に見える!!
禁酒と断酒の違いを国語辞典で調べてみる
まずはwebの国語辞典で、それぞれの意味を調べてみましょう。
禁酒の国語的意味合い
きん‐しゅ【禁酒】 の意味
出典:デジタル大辞泉
[名](スル)習慣的に酒を飲んでいたのをやめること。また、酒を飲むことを禁止すること。引用:goo辞書
念のため、もう一つの辞書でも調べてみます。
三省堂
きん しゅ [0]【禁酒】
( 名 )スル
①酒を飲むことを禁ずること。
②酒を日常飲んでいた人がそれをやめること。引用:weblio辞書
なるほど、お酒を辞めたり禁止したりすることですね。
第三者による禁止も含むようです。
では断酒の意味とは?
断酒の国語的意味合い
だん‐しゅ【断酒】 の意味
出典:デジタル大辞泉
[名](スル)《古くは「だんじゅ」とも》きっぱりと酒をやめること。禁酒。引用:goo辞書
ふむ、なるほど。
古くは「だんじゅ」と読むこともあったんですね、なんか響き悪いですけど・・・(笑)
そして禁酒とは、少し意味合いが異なりますね。
とはいえ、同義語として禁酒が登場しています。
weblio辞書でも見てみましょう。
だん しゅ [0]【断酒】
( 名 )スル
〔古くは「だんじゅ」〕
酒をやめて飲まないこと。酒をたつこと。禁酒。引用:weblio辞書
ん、やっぱり同義語として禁酒が登場していますね。
あれ?一緒じゃね?
禁酒と断酒の国語的違いを考察してみる
禁酒と断酒、同義語として扱われています。
国語辞書でそう扱われている以上、同じものとして考えて問題がなさそうです。
ただし、ほんの少し異なるのが、禁酒には「誰かによって禁止されること」の意味合いも含む点。
自分でやめるのと、他人に強制的に禁止されるのでは意味合いが異なってきますよね。
ということは・・・・
結論:禁酒の方が広い意味合いを持っており、断酒は禁酒の中に包括される言葉である。
と言えそうです。
断酒には誰かを禁止する意味合いは弱く、禁酒には誰かを禁止するという意味合いが含まれるということ。
ただし、大元にある「酒を辞めること」は同義語として扱われるということですね。
禁酒より断酒の方が優れていることはないのでは
なぜか巷で流れている「禁酒と断酒の違い論」では、さも断酒の方が優れているように書かれていることが多いです。
- 「禁酒は我慢してやめている状態だ!」
- 「断酒は自ら進んで酒をやめる行為だ!」
・・・何言ってんだろう(笑)
やってることは一緒です。
断酒を決意しようが禁酒を決意しようが、結局やることは一緒です。
断酒する人がお酒を辞める際に、酒を我慢せずに辞められているわけではありません。
反対に長期間の禁酒を達成している人が、いつまでもお酒を我慢しているわけでもないでしょう。
言葉の言い換えと気の持ちようによる、詭弁に過ぎません。
言葉は言葉、やることは一緒のことですから、どちらの言葉を使用しても構わないでしょう。
だって、よく考えてみて下さい。
断酒という言葉はあっても、断煙という言葉は認知されていないでしょう?
(一応、そういう言い方をしている人もいるみたいですが・・・一般的ではないですよね)
タバコに置き換えると分かりやすいです。
タバコをやめた方は断煙という言葉ではなく禁煙という言葉が一般的。
たばこをずーーっと我慢しているのかって話ですよ。
そんなことないでしょう?
まとめ
ということで、禁酒も断酒も、ほんの少しニュアンスが異なるものの・・・
どちらを使ってもその意味合いには大差がないことが分かりました。
どちらの言葉を使うにせよ、やることは同じ。
頑張ってアルコールを我慢して最高に幸せになっちゃいましょう♪
禁酒という言葉を使ったとしても、禁酒生活が長くなってくれば我慢することも無くなってきますからね!