新しい住宅を購入する際に「間取り」をどうするかは悩みの種ですよね。
- 「間取りなんて考えたことないからわからない!」
- 「動線って具体的にどうしたらいいの?」
そんな風に困っている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、間取りについて、生活動線を含むさまざまな観点から考えていきたいと思います。
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※ダメ会社をあぶりだす。
間取りの考え方
はじめに間取りについて、外部環境からの影響と、方角の面での注意点を説明します。
外部環境の影響を考える
家族の要望をかなえることは大事ですが、外部環境からの影響も忘れてはいけません。
- 日差しによる影響(朝日を取り込めるか・西日はさえぎれるか)
- 洗濯物を干す場所の日当たりはいいか
- 外部からの視線は防げるか
- 近隣住宅と窓の高さが同じになっていないか
- 窓の位置(理想は一直線に結べるところにある対面した窓)
こういったところに注意をしましょう。
外部からの視線や騒音など、極力遮りたいものと、朝日や風など取り入れたいものとを意識することが大切です。
方角に注意して間取りを決めよう
家の間取りを方角から考えることもできます。
「鬼門」「裏鬼門」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
これは風水上の問題とか単なる言い伝えではなく、考えるべき合理的理由があります。
鬼門(=北東)の方角は、光を取り込みにくく通気性が悪い方角です。
日差しが差し込みにくいと、湿気が多い部屋になります。
そのため「トイレ」「キッチン」「浴室」は極力鬼門を避けたほうが良いのです。
水回りをカビまみれにはしたくないですよね。
通気性の面でも臭いがこもりやすいので望ましくありません。
もし、どうしてもやむ負えないときは、大き目の窓を設置したり、換気扇を常に回したりといった対策をしましょう。
裏鬼門(=南西)の方角は、西日が当たりやすいことから嫌煙されます。
「キッチン」「食材の収納スペース」「ゴミ捨て場」などに裏鬼門を利用すると、食材や生ごみの腐敗が進みやすいので注意が必要です。
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生活動線の考え方
間取りを考える際、非常に重要なポイントは「生活動線」です。
一般的に生活動線はシンプルであればある程良いとされています。
複雑な動線にしてしまうと、家事の効率が下がったり、朝の忙しい時間に不便を感じたりすることになってしまうので気をつけましょう。
具体的な例をあげて説明していきます。
考慮すべき動線の種類
生活動線を考える際、重要となる動線の種類は大きく4つあります。
- 家事動線
- 通勤動線
- 衛生動線
- 来客動線
順に説明していきます。
1.家事動線
一番時間をかけて考えたいのが、この家事動線です。
家にいる時間が一番長くなることが予想される主婦(主夫)の動線は、家事の効率に直結するので、特に意識しましょう。
- 買ってきた食材を運ぶ動線
- キッチンから出たゴミ出しの動線
- 脱衣所から洗濯機までの動線
- 洗濯機から物干し場までの動線
- さらに取り込んだ洗濯物を収納する場所までの動線
こういった点に注意しながら考えましょう。
ここで注意が必要なのは、どの程度家電に任せるかということです。
- クリーニングに出すのか
- 自分でアイロンがけをするのか
- または乾燥機を使うのか
これらによって利用する家事動線は異なります。
掃除にしても、自分で掃除機をかけるのか、ロボットにお任せするのかで、効率的な家事動線は変わります。
自分の生活をしっかりと想像して間取りを組み立てることが重要です。
2.通勤動線
共働きの家庭や、子供がたくさんいる家庭だと、朝の通勤・通学ラッシュが予想されます。
混雑を解消するためには、一度に人が集まっても大丈夫な広いスペースの洗面台があると便利。
横にスペースを確保することで、髭をそる人、朝シャン後のドライヤーをかける人が一緒になっても平気です。
一方で、夜遅くに帰宅することが多い会社員さんや、早朝に家族を起こさないようにして出発したいサラリーマンの方もいるかもしれません。
そういった場合は、寝室の場所を工夫するといいですね。
3.衛生動線
「水回りは1ヶ所に集めた方が良い」というのは間取りの常識です。
そうすることで、
- 工事費を抑えられる
- 配管を集中できる
- メンテナンスがしやすくなる
- 排水音が気になりにくい
といったメリットがあるからです。
しかし「トイレ」の位置だけは別の角度から考える必要があります。
キッチンの隣にトイレというのは衛生的に好ましくないでしょう。
また、価格を抑えるために、洗面所とトイレが合体したタイプの間取りにするのもお勧めできません。
洗面所を使いたい人と、トイレに入りたい人がかち合ってしまうと気まずい雰囲気になってしまうためです。
家族ならまだいいのですが、来客と鉢合わせるのは避けたいものですよね。
4.来客動線
家に人を呼ぶことが多い方は来客動線も気にしたいところです。
玄関から上がってもらい、リビングや客間にお通しするまでの間に、あまり生活感が漂わないよう工夫できるといいですね。
どうしても難しい場合は、プライベートなものはなるべく隠せるよう、収納スペースをつくりましょう。
特にパントリーや、ランドリースペースを設置するとかなり便利になります。
予算と相談しながら検討してみてくださいね。
ライフスタイルにあわせた動線を考える
どの家庭にとっても、誰にとってもベストな動線なんていうものは残念ながらありません。
- 一番効率化したい動線はどこか
- 家にいることが多いのは誰か
各家庭のライフスタイルに合わせて考えていく必要があります。
一般的には、家にいる時間が一番長く、その間取りや動線の影響を大きく受ける人のことを一番に考える傾向があるようです。
家族で相談して、譲り合いながら満足のいく家づくりができるといいですね。
まとめ
間取りを考える際は、「生活動線」や、外部環境の影響、さらには方角の影響など・・・
本当にさまざまなことを考慮して総合的に判断する必要があります。
すべてが完璧な間取りを考えるのは難しいので、優先順位を決めて考えましょう!