注文住宅。
かなりの大きい買い物ですから、出来るだけ安くしたいのは山々ですよね。
そんなことを思って、ちょっとウェブで調べてみると・・・
「値引き交渉について」の話が出てくる出てくる。
しかし、この値引き交渉、実際には行った方が良いのでしょうか。
それとも・・・?
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
値引き交渉について
とりあえず、「値引き交渉をして良いのか」と聞かれれば、答えはイエス。
やって悪いことはありません。
ただし・・・
値引き交渉をやらなかったからといって、それで損をしてしまったとも思えません。
値引き交渉で大幅に成功した話を見ると、さも鬼の首を取ったがごとく語られていますが・・・
あまり褒められたものでもないのかな、と。
何故でしょうか、その理由はこんな感じ。
- 相見積もりだけで十分
- 過度な値引きは損失を招く
- 良い会社の選別
- 保証の有無
順に見ていきましょう。
相見積もりだけで十分
やはり一社だけで決めてしまうというと、少し不安を覚えます。
少なくとも二社から三社程度、見積もりを取ってみましょう。
そうすれば、自身の希望を織り込んだ住宅が・・・
一体どれくらいの金額になるのか、適正価格や相場観が見えてくるのです。
それに「相見積もりである事」、これを伝えてあげれば競争意識が芽生えます。
各社それなりの金額を提示してくるはずですよ。
大きく予算から外れるような見積もりでは、元より候補から外されてしまう可能性が高くなってしまいますからね。
たまにブランド力に絶対の自信を持っているメーカーなどは、相見積もりをかけても、ほとんど動じない場合もありますけどね。
それはそれで、独自の何かに魅力を感じた方だけが、その会社を選べば良いのです。
過度な値引きによる損失
やはり、値段ありきだけで考えてしまうと、良い家は建たないです。
削れるところを削られてしまいますからね。
例えば・・・
シャッターなどは分かりやすい例でしょう。
住宅に必要と言えば必要ですが、必須ではありません。
私の家は、全ての窓にシャッターをつけてはいません。
これが、もう一方の会社は全窓についている。
でも、値段が安く見える会社の方はまったくついていない。
これを間取り図だけでは見えないように、わかりにくく提示してくるハウスメーカーは腐るほど存在するんですよ。
また例えば・・・
天井の高さ。
こちらも住宅にとって、必須要項ではありません。
私の家は、天井の高い家が売りのダイワハウスジーヴォシグマですが、私の家の天井は普通の高さです。
これらは、打合せ段階で予算との兼ね合いから外していった部分です。
私の場合はヘーベルと大和で比べた訳ですが、初期段階で大和に決定してしまいました。
そのおかげと言ってはなんですが、事細かに打合せを行いながら、予算の調整を行えた訳です。
これの見方を変えれば、値引き交渉で買い叩いた後だと・・・
知らず知らずの内に削られている可能性が高い部分ですよね。
買い叩くだけ買い叩いて、いざ、ふたを開けてみたら「なんじゃこりゃ!」な見積りプランだったら最悪です。
実際、「打合せ時と話が違う!!」なんてことから訴訟までもつれてしまうケースだってある話です。
担当者と信頼関係を築きながら予算の調整を行っていくことと、ただただ値引き交渉を行うことは大きく違います。
傍から見れば同じことをしているように見えても、話が異なってくるという訳です。
良い会社の選別の仕方
私も実は、仕事で同じような事をしています。
ほかのものを売っているんですけどね。
住宅に比べれば単価は安いですが、やっていることは似たようなもの。
あまりに要求が多く、値引きがしつこい方に対しては、最近ではもうサジを投げちゃっています(笑)
「どうぞ、他にもお店はいっぱいありますから」と。
だって、一生懸命仕事をする気が失せてしまいますもの。
その、サジを投げるか投げないかのギリギリラインを狙って契約に至っても、とても気持ちの良い仕事とは言いにくいのです。
それに、どんな要求にも付き合ってくれる会社について、よく考えてみてください。
「心底お人好し」か「仕事が少なくて経営状況が悪い会社」のどちらかだと思いませんか?
そして世の中には、どちらの会社が多いと思いますか?
適正価格で人に誇れる仕事をしているのであれば、多少の値引きに応じても、大きな値引きを行う必要はありません。
あなたは「自分の仕事に自信と誇りを持っている会社」と、「是が非でも仕事を取ってくるスタンスの会社」、どちらを選びますか?
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
保証の有無
いくら安いからと言って、下手な会社を選んでしまうと・・・
保証期間が短かったり、そもそも経営状況が危うかったり、そういったリスクを取ることになりかねません。
確かに金額は大事なことですが、あまりそこだけに注目せずに、アフターフォローまで考えて選びたいものですね。
実際、ローコストハウスメーカーと大手ハウスメーカーの保証期間の長さを見比べてみれば簡単にわかりますよ。
保証期間の違い
- ローコストHM:10年が多く、30年くらいがアッパー
- 大手HM:30年を基本とし、60年くらいがアッパー
もちろん、ずっと無償点検/無償修理というわけにはいきませんが、それでも安心感は異なってきますよね。
まとめ
「損して得取れ」とはよく言ったもので、あまり目に見える金額だけで比べていては足元をすくわれかねません。
もう一度「大事なことはなんなのか」を、冷静に見つめ直してみると良いかも知れませんね。