- 「ブログのネタやテーマが…決まらない…」
- 「こんな内容でも誰か読むかな。。。」
誰しもブログを書く時に、思うことですよね。
え?考えたことがない?
それはそれで大問題です。
記事を書く際、非常に重要になってくるのが「検索需要(≒検索ボリューム)」の考慮。
一体どういうことなのか見ていきましょう。
検索需要とは
「検索される時の需要の度合い」のことです。
検索ボリュームとはニュアンスがちょっとだけ異なるので、後程解説します。
例えばですが「日本のGDPについて」の現状や考察を交えた記事を書きたいとします。
日本国民全員に影響することですから、その検索需要は非常に高いです。
・・・と言いたいところですが、そんなこともないんですよね。
ちょっと考えてみてください。
検索ユーザー例
- 「チョリーッス!お疲れーっス!!」といったDQN層
- 「今期のアニメ神過ぎるブヒィィ!!!」といった萌え豚層
- 「ポケモン面白い!!」といったキッズ層
彼らがGDPについて検索すると思いますか?
日本国民全員に関わっていて、需要が高そうなGDPにまつわる話ですが、実際のところは『思った以上に大した検索需要はない』のです。
この「"誰が”"どれだけの数”を検索するのだろう?」ということが、検索需要の大事な考え方になります。
検索ボリュームとは
検索需要の中の一指標と言えるものです。
そのワードが、検索エンジン全体でどれくらい検索されているのかという数字になります。
「なんとなく検索されそう!」ではなくて、可視化させるツールが存在しています。
検索需要の具体的な導き方
- 「これは、このくらいは需要あるだろう?」
- 「きっと、この層にはこの記事がウケるハズ!!」
確かに、こういった想定を考えることは正しいです。
ある程度目測を付けて、検討してみる。
ただし、このやり方だけだと個人の裁量によるところが大きく、非常に感覚的です。
もっと分かりやすく検索需要を計る方法はないのでしょうか。
実は、その方法がいくつか存在しています。
検索ボリュームの導き方と誰が読むのかの検討の方法を解説します。
検索ボリュームの導き方
ポイント
- ウーバーサジェストを使う
- キーワードプランナーを使う
- 目視で計る
順に見ていきます。
1.Ubersuggest(ウーバーサジェスト)を使う
割と新しいツールです。
Google Adwordsとか他のキーワードツールがありますが、このツールが無料ツールでは一番最強です。
検索ボリューム、競合性、被リンク、ドメインスコアなど全部見ることができます。
最近では私もこればかり使っています。
その機能は・・・
キーワードプランナーより分かりやすく、使い勝手も良いものになります。
登録不要で、誰でも無料で使えますので、今から始める方はこちらがあれば十分ですね。
とても感覚的に使える簡単なツールですので、ぜひ試してみてください。
まずは検索窓に適当なワードを入れてみると分かりやすいでしょう。
参考
2.キーワードプランナーを使う
「なにその横文字こわい!!」
いえいえ、大丈夫です(笑)
誰でも無料で使えるツールですからね。
やり方は至って簡単。
Googleアカウントを使って、Googleアドワーズ広告の登録をすればよいだけです。
※アドワーズはGoogle広告に名前が変更されました。
キーワードプランナーとは、Google広告が提供するツールのひとつなのです。
参考
Google広告とは
アドワーズ、Google広告とはGoogleの有料広告枠のこと。
アドセンスに表示される広告枠がありますよね。
ここに広告を出す為のツールと言えます。
※記事内のアドセンスだけではなく検索結果画面に出る広告文なども。
これはアドセンスの逆の存在と言ってよいものです。
アドセンスはサイト運営者が企業の広告を掲出し、クリックいかんによって対価を得るというサービスです。
Google広告は企業や個人が、Googleに依頼して広告を出してもらうサービスのことです。
アドセンスの収益は、これらの広告出稿主が払う広告費が財源となっています。
キーワードプランナーの本来の役割は「広告を出す際に、どれくらいの広告料が必要になるかを計るツール」です。
これを利用することで、検索ボリュームや、そのワードの持つ競合性を計ることが可能となります。
なぜ、広告出稿サービスでそのようなツールが利用可能かというと、
- どれだけの人が、その媒体を見るのか
- どれだけの競合が、その広告枠を欲しがっているのか
という要素を計ることが、広告出稿時に大事になってくるからです。
Google広告に限らず、なにか広告媒体を選ぶ際には同じ話です。
より多くの人が見るTVCMは超高額ですよね。
人口が一段落ちてラジオCM。
そして新聞広告。
なんとなしでいくらかかるか分からないものに広告料は払えません。
それを可視化する為に、Google広告でツールが配信されているのです。
※「日本 GDP」で検索した場合、月間で検索される回数は1000回から1万回で、広告出稿の競合性は低いということを表しています。
- 月間でどれだけ検索されているのか
- その競合性はどれくらいあるのか
- 広告料の目安は
これらの事を一目で把握することが出来るのです。
広告を出す目線での話に見えますが、何も広告を出さずとも・・・
「これから自分が書こうとしている記事の需要と競合性」を計ることが出来る訳です。
言い換えると、戦う前から負けるジャンルで勝負しないことが可能になるということですね。
画像を見ると「日本 GDP」の検索需要は少なくはないものの多いとはいえず、競合性も高い訳ではないという状況が分かるでしょう。
とはいえ、先でも書いた通り、現在ではウーバーサジェストがあります。
登録不要で使えるので、ウーバーサジェストだけでも十分ですね。
今後、リスティングによるアフィリエイトを行っていく予定があるのであれば、登録しておいても良いくらいで考えておけばよいでしょう。
3.実際に検索してみて目視で計る
ツールを使うより、はるかにシンプルな話です。
これから書こうとしているテーマで検索してみるというやり方です。
先の例の「日本 GDP」で考えてみましょう。
そのまま検索してみます。
結果はこんな感じ。
↓
キーワードプランナーで調べると検索需要こそ、そこまでではあったものの、400万件ちかくのヒット数(インデックス数)があります。
物凄い量ですよね。
これだけのサイトと比べて、検索上位に自分の記事を載せる自信があるのであれば、プランナーの数値を無視して書き上げても良いでしょう。
検索上位を取れれば、かなりのアクセス数が見込めるはずです。
ただし、プランナーでは競合性「低」と出ていましたが・・・
恐らく「競合はそこそこ強い」と思われます。
検索上位にネイバーが食い込んではいますが、その周辺は「内閣府」だったり「日経新聞」だったりです。
これら公的機関やプロを押しのけて、検索上位を勝ちとるクオリティの記事を書く自信があるならば、試してみるのも良いのではないでしょうか。
実際のユーザー需要(検索意図)を計る方法
検索需要は、ボリュームだけ考慮してもダメです。
その検索は、一体誰がするのか?
これを調べていく必要があります。
ポイント
- 検索候補を使う
- 目視で検討する
- ペルソナを考える
順に見ていきます。
1.検索候補を使う
最近では検索エンジンがより便利になりました。
検索する時には「あわせて検索されやすいワード」がくっついてきたり、検索結果画面でも「関連するキーワード」として表示されたりします。
※関連語やサジェストなどとも呼ばれます。
これを使わない手はありません。
- そのメインワードで検索する人が何を知りたいのか?
- 他にどんなワードで検索をしているのか?
- どんな答えが欲しいのか?
これらの検討をする要素として使えるのです。
しかし、「検索されやすい/関連が高い」という、ちょっとした目安に過ぎないので過信は禁物です。
改めてキーワードプランナーで計ってみると、「検索回数が全くのゼロ!!」ということも少なくありません。
あくまで、これまで紹介した方法を複合的に使うことがベストですね。
また、あれもこれもどれも!とワードを追加してしまうと、記事の内容が右往左往する分かりにくいものとなってしまいます。
適宜、取捨選択をしていきましょう。
2.目視で検討する
軽視しがちな部分かもしれません。
実際に書いてみたいワードで検索を行った結果、上位に出てくるサイトには一体どんな内容が書かれているのか?
これをチェックしてみましょう。
もちろん、丸々コピーしては意味がありません。
ですが、どんな記事がGoogleやユーザーに評価されているのかをチェックすることができます。
自分にはない視点だった部分が見えてくることもあるでしょう。
3.ペルソナの設定
マーケティング用語です。
ブログにおいては、「記事をどこの誰に読んでもらいたいのか?」という話になります。
この人物像を検討することを「ペルソナの設定」と言います。
あわせてチェック
上にも書きましたね。
- DQN
- 萌え豚
- キッズ
極端な例をあげていますが、つまりはそういうこと。
- 老若男女万人に向けた記事なのか
- ある年代のある職業に向けた記事なのか
- 特定の趣味の方に向けた記事なのか
はっきりと、その読んでもらいたい人物像を想定することが、検索需要を読み取る為には必要です。
例えばですが「50代男性:サラリーマン」というAさんが居たとします。
彼に向けて「白金のオシャレなランチ店10選」なんて記事は、絶対にかみ合いませんよね?
Aさんに対してならば「オフィス街でコスパの良い昼時メニューまとめ」みたいな記事の方がマッチするでしょう。
ここが明確になっていれば、文体も変わってくるはずです。
キッズ層に対して、小難しい論文調で記事を書いても全く理解されないですし、反対にビジネスマン相手に漢字がまったくないひらがなだけの文章では読みにくくて仕方ないでしょう。
一体、その記事は誰に向けた記事なのか?
その部分をハッキリとさせるだけで、読者に伝わりやすい文章ができあがってくるようになります。
まとめ
自分の勝手な都合で「自分が書きたい記事を書きたいまま」に公開していませんか?
それではアクセスが集まらないのも当然です。
ちょっと検索需要を考慮するだけで、劇的に変わってくるかもしれませんよ。