自宅に秘密の地下室があったらかっこいいですよね!
とはいえ、なんとなく想像がつくように、地下室の施工は高額です。
- 「地下室をつくるには、具体的にいくらかかるの?」
- 「今は予算の関係で難しいけど、後から増築する場合の費用は?」
と、資金面が気になっている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、一戸建て住宅に地下室を設置する場合の費用をご紹介します!
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
新築で地下室を作る場合の費用
新築で地下室を作る場合、10畳(5坪)程度の広さで約600万円が相場と言われています。
坪単価を計算すると、約120万円。
・・・やはり高額ですね。
ホームシアターに使おうとか、趣味の筋トレジムスペースにしようと考えている方もいるかもしれませんが、その場合、大きなスペースが必要になります。
多額の出費を覚悟しないといけないでしょう。
地下室を作るお値段の相場は1坪あたり次のようになります。
- 基本料金:120万円から130万円
- 居室用:130万円から150万円
(内装によっては180万円から200万円かかることも)
となっています。地上の一般住宅ですと、建築費の相場は1坪あたり45万円から65万円ですから、地上と比べて2~3倍くらいの額がかかっていることになります。
では、具体的にどこにお金がかかるのか見ていきましょう。
①地盤調査費用
土の強度や、地下水の位置を調べます。
費用は約5〜10万円と言われています。
場合によっては、地盤工事が必要になったり、地下室の設置自体が無理だったりするケースもあるでしょう。
②設計費用・構造計算費用
建物の設計をしてもらうのに、お金がかかります。
地下室のある家はまだ標準化されていないため、設計も高額になりがちです。
さらに、建物の安全性を確認するために、「構造計算」が必要になります。
簡単な書類を想像するかもしれませんが、実は、A4用紙で100枚以上にも及ぶことがあるくらい、膨大な資料になります。
そのため、30坪前後の一般的な住宅でも、構造計算に30〜50万円程度かかると言われています。
地下室の分の構造計算費用もかかるので、プラスα見た方がいいでしょう。
③山留工事費用
穴を掘った時に、周りの地盤が壊れるのを防ぐ工事です。
穴を掘って、H形鋼(えっちがたこう)と呼ばれる鋼材を打ち込みます。
広さにもよりますが、約200万円程度かかると言われています。
④掘った土を捨てる費用
掘った土を捨てるのにもお金がかかります。
特に、東京など、土をわざわざ遠くまで運ばないと捨てられない場所では、非常に高額になってしまいます。
⑤防水工事費用
土壌からの水分がコンクリートに染みないように防水工事を行います。
- 山留め部分に防水層を施す「先やり防水」
- コンクリートに直接防水施工を施す「後やり防水」
の2種類があります。
地下室の防水工事にかかる費用の相場は、坪単価6万4000円程度と言われています。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
⑥湿気防止費用
地下は地上に比べて、温度変化が少ないです。
そのため、外気温と地下室内の温度差によって結露が生じてしまいます。
適度に除湿しないと、ジメジメしたカビだらけの空間になってしまいますよ。
費用は断熱工事費が約35万円、除湿器と自動排水システムの費用が約45万円、熱交換器が約15~25万円あたりを見ておきましょう。
引用:クレバリーホーム城東店
⑦ドライエリア費用
建築基準法では、原則として、地下室にはドライエリアを設けることになっています。
ドライエリアは地下室がある建物において、建物の周囲の地面を深く掘り下げて作った「から掘り」のことを指します。
採光や通風、防湿を目的としています。
画像を見るとよくわかると思いますが、このままだと雨の時に地下室が水浸しですよね。
そのため雨水をとどめておくための空間(ピット)や、排水ポンプ、側溝の蓋などが必要になります。また、採光を取り入れるためには、窓とサッシも必要ですね。
これら諸々で150万円程度かかります。
⑧シェルター費用
また、最近は「シェルター」として地下室を導入したいという需要も増えています。
その場合は、
- 頑丈なドアの設置
- 発電設備の導入
- 空気浄化システムの導入
などが必要です。
地下室をシェルターとして利用するためには、プラス約100万円はかかると想定した方がいいでしょう。
後から増築する場合のリフォーム費用
「地下室をリフォームで後付けするなんて出来るの!?」と驚く方もいるかもしれません。
オススメはしませんが、一応可能です!
- 既存の住宅を持ち上げ、隣接した敷地に仮置きする
- 地下室を建築する
- 地下室の上に再び住宅を乗せる
といった方法です。
- 住宅が持ち上げに耐えられる強度がある
- 住宅を仮置きできる敷地が、近くにある
- さらに地下を掘ったときの土を置く場所もある
といった条件が揃わない限り、地下室を後付けするのは難しいです。
また、工程からもわかるように、新築で地下室を導入するよりも手間な分、費用がかかります。
もしどうしても地下室が欲しい場合は、建物の下ではなく、庭などの開かれたスペースに作ってみてはいかがでしょうか。
地下室は自作可能?
何かとお金がかかる地下室。
DIYの得意な人なら、自作できないかと考えるでしょう。
庭に2メートル程度の穴を掘って、コンクリートで周囲を固めるだけなので、無理ではなさそうです。
しかし、これは危険です。
- 地中からお湯が出てくる
- 人が中にいるときに崩れ落ちてくる
- 施行中に転落する
といった危険性があります。
お金はかかってしまいますが、プロに任せるのが一番です。
素人が手を出すと、命を落とす事故が起こる危険性があるので、やめておきましょう。
まとめ
新築住宅に地下室を設けるには、坪単価120万円程度かかります。
後から地下室を増築することも可能ですが、新築時以上に手間がかかる分、費用も高額になってしまいますよ。
どうせ作るなら、費用面でも住宅の強度の面でも、新築時に施工することをおすすめします!