嫁が浮気をしている・・・。
- ふざけんな!俺が仕事してる間に何してんだ!
- なんで俺を裏切ったんだよ・・・。
- どこの誰が俺の嫁に手を出したんだ!
突然発覚した奥さんの浮気に、あなたは怒りや悲しみで混乱状態ですよね?
奥さんに裏切られたんですから、それも当然です。
ただ、自分の感情に振り回されて行動しても良いことはありません。
辛いかもしれませんが、まずは落ち着いて、あなたができることを冷静に考えてみませんか?
今回は、嫁の浮気が発覚した時にできる対応を紹介していきます。
\離婚する前にチェック/
※離婚で人生を狂わせないために
嫁の浮気が発覚!でもこれをやったらNG!
奥さんの浮気が発覚すると、感情的になって次のような行動をとりがちです。
- 浮気を問いただす・暴言を吐く
- 暴言を吐く
- 暴力を振るう
- 自分を責める
でも、これは全てあなたが不利になる可能性のある行動です。
詳しく解説していきます。
1.浮気を問いただす
「お前浮気しただろ!」
なんの証拠もないまま奥さんに浮気を問いただしても、まず白状しません。
- は?証拠はあるの?
- 友だちとふざけてLINEしてただけなんだけど?
こんな風に流されてしまうでしょう。
浮気してる証拠を揃えてから奥さんと話をしましょう。
2.暴言を吐く
浮気発覚直後に奥さんと話をすると、感情的になりやすいものです。
奥さんの顔を見ているだけでイライラして、怒鳴りつけて暴言を吐いてしまう可能性があります。
そういう態度をとれば、奥さんも反発して素直に浮気を認めず、口論になるだけ。
すぐに奥さんと話をしたい気持ちも分かりますが、冷静に話せるようになるまで少し時間をおくことが重要です。
どうしても感情的になってしまうのであれば、一時的に離れて暮らすことも視野に入れてみてください。
3.暴力を振るう
怒りの感情が抑えきれないと、奥さんに手をあげてしまう場合もあります。
しかし、暴力を振るうのは絶対にやめましょう。
浮気の被害者であるあなたが、逆に加害者になってしまいます。
DV夫として奥さんから離婚を突きつけられ、慰謝料を請求される可能性さえあるんです。
奥さんの愛情が益々薄れてしまいますよ。
4.自分を責める
奥さんが浮気をした原因をあれこれ考えるうちに、必要以上に自分を責めてしまうことがあります。
- 嫁に冷たくし過ぎたかも・・・。
- もっと自分の稼ぎが良ければこんな事にはならなかった。
- 俺のルックスが良くないから浮気をしたんだ。
しかし、あなたは何も悪い事をしていないので、自分を責めないでください。
確かに原因の一端はあなたにもあるかもしれません。
でも、責められるべき行動をしたのは奥さんなんですよ!
自分を責める前に、これからあなたができることを考えましょう。
嫁の浮気が発覚!最優先は証拠集め!
奥さんの浮気発覚後、あなたが最優先ですべきことは浮気の証拠集めです。
今後、あなたがどんな対応をするにしても、浮気の証拠が必要になります。
証拠集めは以下の2点を意識しましょう。
注意ポイント
- 浮気は性交渉の有無で決まる
- 浮気の証拠に使えるもの
1つずつ解説していきます。
1.浮気は性交渉の有無で決まる
奥さんがあなた以外の男性と何をしていたら、確実に浮気してると言えるでしょうか。
あなたにとっては、以下の行動でも充分浮気と言えるでしょう。
- 親密にメールやLINEをしている
- 2人きりで食事をしている
ただし、これだけでは客観的に見て確実に浮気をしているとは言い切れません。
確実な浮気とは、ずばり性交渉です!
奥さんが浮気相手と継続的に性交渉を繰り返していれば、確実に浮気をしてると言えます。
民法第770条で定められている離婚原因の1つに「不貞行為」があります。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。引用:e-Gov
裁判でも、不貞行為は「夫婦以外の人との性交渉」と解釈されています。
奥さんと浮気相手が性交渉していることを証明できれば、たとえ裁判になったとしても浮気だと認めさせることが可能です。
あなたは、奥さんが浮気相手と継続的に性交渉を繰り返している証拠を集める必要があります。
2.浮気の証拠になるもの
では、具体的に何が浮気の証拠になるのでしょうか。
最も確実な浮気の証拠は、2人でラブホテルに入り、長時間滞在していることがわかる写真や映像です。
ただ、あなたが2人を尾行して、カメラやビデオで撮影するのは難しいですよね。
1回だけではなく、ホテルに入る2人の姿を何度か撮影する必要もあります。
自分で撮影するのが難しい場合、費用はかかりますが、調査のプロである探偵に依頼することを検討してもいいでしょう。
あなた1人で集めることができる証拠には以下のものがあります。
- メールやLINEの画面
- 通話履歴
- 旅行の領収書
- ホテルの領収書
- 2人で写っている写真
ただ、これらは確実な浮気の証拠とまでは言えません。
複数集めれば、浮気している事実がより確かなものになります。
とは言え、集めた証拠を奥さんや浮気相手に見せればプレッシャーになるので、より多く集めるべきでしょう。
客観的に確実な浮気の証拠と言えないまでも、本人に見せれば動揺しますからね。
証拠集めは精神的なダメージが非常に大きい作業です。
奥さんが浮気をしている様子を見ることになります。
しかし、あなたの今後を左右する重要な作業なので、感情を押し殺して証拠集めを進めましょう。
嫁の浮気が発覚!あなたはどうする?
奥さんの浮気発覚後、あなたにできることは次の3つです。
ポイント
- 嫁を許して結婚生活を続ける
- 離婚する
- 慰謝料を請求する
詳しく見ていきましょう。
1.嫁を許して結婚生活を続ける
浮気した奥さんを許し、結婚生活を続けることもできます。
ただし、浮気した事実は消えないので、これまでと変わらない結婚生活には戻りません。
ふとした瞬間に、奥さんの浮気を思い出すこともあるでしょう。
これから先、奥さんを信じることができるのか慎重に考える必要があります。
1から結婚生活をやり直すと言っても過言ではありません。
なるべく早く新しい結婚生活を始めるために、次のようなことをしてもいいでしょう。
- 浮気した理由を聞く
- 念書を作成する
浮気した理由を聞く
どうして浮気をしてしまったのか、奥さんに聞いてみましょう。
奥さんがこれまで口にしなかった、あなたへの不満が分かるかもしれません。
また、あなたが奥さんに対して思っていたことも、正直に伝えましょう。
お互いに腹を割って本音で話し合うことで、これから先の夫婦関係がより強固なものになる可能性もあります。
念書を作成する
今後も同じことが起こらないように、そして奥さんに反省してもらうために、次のような内容を盛り込んだ念書を作成しても良いでしょう。
- 浮気の事実と謝罪
- 浮気相手と別れること
- 今後は浮気しないこと
- 今後浮気した場合の慰謝料
念書の内容は自由に作成できますが、後々のトラブルにならないように、行政書士や弁護士に相談して作成することをおすすめします。
2.離婚する
「浮気するような嫁とはやっていけない!」
そう思ったら離婚するしかありませんよね。
話し合いで離婚がまとまらない場合には、調停や裁判で離婚を進めます。
これまでに集めた浮気の証拠を提出し、離婚原因となる奥さんの不貞行為を主張しましょう。
なお、あなたにお子さんがいる場合、父親が親権を獲得できるケースは非常に少ないので注意が必要です。
たとえ奥さんが浮気をしたとしても、親権の判断に浮気の有無は考慮されません。
ただし、以下のような特別な事情がある場合には、父親でも親権を獲得できることもあります。
- 母親が育児を放棄して浮気相手と会っていた
- 母親が以前から子どもを虐待していた
親権は子どもの幸せを基準に判断されます。
よほどのことがない限り、親権は奥さんが獲得する可能性が高いので覚えておきましょう。
調停や裁判を進める場合、証拠提出のタイミングや主張内容によって、あなたの望む形で離婚できない可能性があります。
- 想像していたよりも慰謝料が低かった!
- 浮気の主張が認められなかった!
こんな風にならないためにも、調停や裁判で離婚をする場合には、まず弁護士に相談することをおすすめします。
\離婚する前にチェック/
※離婚で人生を狂わせないために
3.慰謝料を請求する
離婚するしないに関わらず、あなたは奥さんと浮気相手それぞれに慰謝料を請求することができます。
結婚している人が、パートナー以外の人と性交渉することは不法行為です。
最高裁判所の判決でも次のように述べられています。
しかし、夫婦の一方の配偶者と肉体関係を持つた第三者は、故意又は過失がある限り、右配偶者を誘惑するなどして肉体関係を持つに至らせたかどうか、両名の関係が自然の愛情によつて生じたかどうかにかかわらず、他方の配偶者の夫又は妻としての権利を侵害し、その行為は違法性を帯び、右他方の配偶者の被つた精神上の苦痛を慰謝すべき義務があるというべきである。
引用:最高裁判所判例
奥さんと浮気相手は、あなたの円満な結婚生活を営む権利を侵害したんです。
あなたには、慰謝料を請求する権利があります。
奥さんと浮気相手に、重大な過ちを犯したことを分かってもらうために、しっかり慰謝料を請求しましょう。
浮気の慰謝料の相場
請求できる慰謝料の金額は50万円から300万円が一般的です。
これは離婚の有無や状況によって変化します。
なお、東京家庭裁判所の調停で認められた慰謝料は、約80%が300万円以下でした。
100万円以下が28.5%であり、これを200万円以下にすると全体の55.2%、順次、300万円以下で80.3%、
引用:日本加除出版株式会社「新版 離婚調停」P323
ただし、調停や裁判ではない場合、慰謝料の額は低くなる傾向にあります。
慰謝料の請求をする時は、弁護士に依頼すると安心です。
弁護士は法律の専門家であると同時に交渉のプロですからね。
まとめ
浮気をした妻は、離婚しないと言うこともあります。
でも、そんなの関係ありません。
離婚するのか、しないのか、全てあなたが決めるべきことなんです。
1度あなたを裏切った奥さんを信じることができるのか。
冷静に考えてみてはいかがでしょうか。