- 毎日妻から殴られてボロボロ・・・。
- そのうち嫁に殺されるんじゃないかな?
- 子どもが殴られないか心配。
口より先に手が出るDV妻。
夫はただ暴力に耐えて我慢するしかないのでしょうか?
今回は、DV妻への対処法を紹介していきます。
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※離婚で人生を狂わせないために
妻から夫へのDVの実態
夫婦間のDVと聞くと、夫から妻に対する暴力を想像するのが一般的です。
「嫁からDVを受けるなんて珍しいのかも・・・。」
そんなふうに思うかもしれませんが、そうではありません。
その理由は以下のとおりです。
注意ポイント
- 妻からDVを受けている夫は増えている
- 妻によるDVは目に見えるものだけではない
- 夫のDV被害は表面化しにくい
1つずつ解説していきます。
妻からDVを受けている夫は増えている
内閣府男女共同参画局は3年に1度「男女間における暴力に関する調査」を実施しています。
この調査によると、配偶者から暴行を受けたことがあると答えた男性は、平成20年度が約13%だったのに対し、平成29年度は約20%に増加していました。
また、警視庁が公表している「配偶者からの暴力事案の概況」によると、男性のDV相談件数が、平成26年から平成30年の4年間で181件から1571件と約9倍に増えています。
妻からDVを受けている夫が、確実に増えていることがわかりますよね。
夫から妻への暴力をDVと言うのに対し、妻から夫への暴力は「逆DV」とも言われます。
これは決して珍しいことではありません。
あなたのように妻からDVを受けている人は、数多くいるんです。
妻によるDVは目に見えるものだけではない
殴る蹴るなどの身体的暴力だけがDVではありません。
妻から夫への暴力には様々な形態があり、以下の3つがよくあるものです。
- 精神的暴力
- 身体的暴力
- 経済的暴力
1.精神的暴力
夫に対する暴言や威圧的な行動を繰り返し、夫の心を傷つけます。
- 「バカ」「クズ」などと暴言を吐く
- 無視をする
- 大きな音を立ててドアを閉める
- 束縛して行動を制限する
これらは「言葉の暴力」や「モラハラ」とも言われるDVです。
妻から夫へのDVで最も多いのが精神的暴力で、さらにエスカレートすると、身体的暴力になることもあります。
2.身体的暴力
夫の身体に直接的な暴力を行うDVです。
- 殴る・蹴る
- 物を投げつける
- 刃物を突き付ける
- 怪我をしても病院に行かせない
夫婦間と言えども、傷害罪や暴行罪に該当する違法行為です。
DVと聞いて一番連想しやすいのが身体的暴力ではないでしょうか。
3.経済的暴力
お金に関する自由を奪って、夫の社会生活を制限するDVです。
- お小遣いを与えない
- 出費を1円単位まで細かく報告させる
- 夫の貯金を勝手に使う
経済的暴力は、妻も夫もDVだと気付きにくい特徴があります。
節約だと言われれば、何も言えませんからね・・・。
共通しているのは、妻が夫を様々な暴力によって支配している点です。
支配された夫は、マインドコントロールされたかのように抵抗することができなくなり、ただ暴力に耐えるだけになってしまいます。
夫のDV被害は表面化しにくい
妻からDVを受けていることを、夫は誰にも相談できません。
- 奥さんから殴られるなんて情けないよ!
- 男だったら嫁にビシッと言ってやれば良いんだよ!
誰かに相談しようものなら、このように言われ、恥ずかしい思いをする可能性がありますからね。
男のプライドが傷ついてしまいます。
また、真面目で優しい人ほどDV被害者になりやすい傾向があります。
- 自分が我慢すれば丸く収まる。
- 妻が暴力を振るうのは自分に原因がある
夫がこのように考え抵抗しないので、妻の暴力は次第にエスカレートしていきます。
このように、妻によるDVは増加しているものの、発覚しにくいという実態があります。
夫は誰にも相談できないまま、毎日繰り返される妻からの暴力に耐えるしかないのが現実です。
夫がDV妻から受ける暴力の実例
夫はDV妻からどんな暴力を受けているのか、いくつか実例を紹介いたします。
妻から暴力を振るわれ続け1年になります…
初めは頭を叩かれる程度でしたが、やがて顔や背中を殴られ
今ではプラスチック製のつっかえ棒で叩かれます。引用:Yahoo!知恵袋
私が要領が悪いこと空気が読めないことを理由に発達障害と呼ばわれ、DVは、怒りが頂点に達すると手が出たり、モノをなげて顔、頭にぶつけます。
引用:Yahoo!知恵袋
妻から今まで受けたのはステンレスの水筒での頭部への滅多打ち→頭が裂け血らだけでした。そのときは言葉が出なくなりました。めがねが吹き飛ぶことは日常茶飯事。あごが外れて?噛み合わせが悪くなることも日常茶飯事。暴力の原因は私の態度が気に食わないという事だけ。「暴力は正当な行為ですか?」と聞いたら、「うるせえ、あめえがむかつくから殴るんだよ」と。
引用:Yahoo!知恵袋
怒るとスーツを6階から投げたり、服に醤油をかけたり、会社の携帯(計4個)折られ、パソコンを壊され、包丁を持って暴れたり、殴る蹴るといった暴力などで警察沙汰にも数回なりました。
引用:Yahoo!知恵袋
・私の頭をワインボトルで殴り、総合病院で縫合治療。
・私が自分で作ったどんぶりものを一人で食べていたところ、それを奪い取り、私の頭にぶちまける。
・私を椅子から引きずり下ろし、何度も足蹴り。
・私に暴力を振るってきたため、払い除けると、暴力を振るわれたと警察へ通報(過去数回)。
・私に暴力を振るわれたと言いがかりをつけ、他県に住む私の父母を深夜に呼び出し(過去数回)。
・私が寝ていたところ、洗面器に水を汲んできて、何度もかける。家の中は、至るところ水浸し。
・私が寝ていたところ、荷造り用の紐で首を締める。引用:Yahoo!知恵袋
凄まじい状況です・・・。
毎日このような暴力を受けていたら、命の危険を感じることもありますよね。
DV妻は早く対処しないと、暴力がエスカレートしていきます。
DV妻への5つの対処法
繰り返される妻からの暴力に、あなたはどのように対処すれば良いのでしょうか?
間違っても、妻を殴るなどの方法で対処をしてはいけません。
これではあなたがDV加害者になってしまますからね。
DV妻への対処法は以下の5つです。
注意ポイント
- 妻と話し合う
- DV被害の証拠を集める
- 専門機関に相談する
- DV妻から離れ別居する
- 離婚する
1つずつ見ていきましょう。
1.妻と話し合う
妻のDVが軽度の場合には、話し合いをしてみましょう。
DVの原因が寂しさやストレスの場合、夫婦の話し合いで原因を解消すればDVが止まる可能性があります。
また、妻自身がDVをしている認識がない場合にも、話し合いは効果的です。
- 妻の暴力はDVであること
- 妻からの暴力で傷ついていること
毅然とした態度であなたが思っていることを伝え、今後暴力をやめて欲しいと訴えてみましょう。
妻は自分の行動が異常であることに気付いて、改善してくれるかもしれません。
感情的にならずに冷静に話し合うことが重要です。
2.DV被害の証拠を集める
妻が話し合いに応じてくれない場合は、別の対処が必要です。
ただ、男性のDV被害は理解されないことが多く、相談しても相手にされない場合もあります。
そこで、あなたがDV被害者であることを確実に証明できる証拠集めが重要です。
ポイント
- 暴力を受けている時の映像・音声
- 医師の診断書
- DVの様子を詳しく書いたメモ・日記
- DVの様子を目撃した人の証言
特に実際に暴力を受けている映像や音声は、確かな証拠になります。
DV被害の証拠は、様々な場面であなたを助けてくれるので、できるだけ多く集めておきましょう。
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3.専門機関に相談する
妻から暴力を受けている夫は、誰にも相談できずに1人で耐え、悩みを抱える傾向にあります。
しかし、我慢し続けても何も解決しません。
知人や家族に相談するのは恥ずかしいかもしれませんが、専門機関であれば、あなたも安心して相談できるはずです。
男女問わず、DVの解決方法を教えてくれます。
DV相談ナビ
どこに連絡するべきか分からない場合は、内閣府が運営している「DV相談ナビ」に連絡すると、相談機関に電話を自動転送してくれます。
配偶者からの暴力に悩んでいることを、どこに相談すればよいかわからないという方のために、全国共通の電話番号(0570-0-55210)から相談機関を案内するDV相談ナビサービスを実施しています。
発信地等の情報から最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送され、直接ご相談いただくことができます。
引用:DV相談ナビについて
例えば転送先の1つ「配偶者暴力支援センター」では、以下のような援助を受けることができます。
・相談や相談機関の紹介
・カウンセリング
・被害者及び同伴者の緊急時における安全の確保及び一時保護
・自立して生活することを促進するための情報提供その他の援助
・被害者を居住させ保護する施設の利用についての情報提供その他の援助
・保護命令制度の利用についての情報提供その他の援助
誰かにDVの相談をしたい時は、まず「DV相談ナビ」に電話することを覚えておきましょう。
警察
命の危険を感じる暴力を受けている時や、妻が暴れて手に負えない時など緊急性が高い場合は、110番通報して警察に助けを求めましょう。
以前は「民事不介入」の原則から、警察がDV被害者を援助することはありませんでした。
しかし、DV防止法(配偶者暴力防止法)が制定された平成13年以降は、暴力防止に必要な援助や、一時保護をしてくれるようになりました。
DV被害を相談することは、恥ずかしいことではありません。
あなたが集めたDV被害の証拠を見せれば、さらに親身に相談に乗ってくれます。
4.DV妻から離れ別居する
- 暴力が毎日繰り返されて身がもたない
- 子どもにも暴力を振るう可能性がある
こういう場合には、一旦妻から離れて別居するべきです。
お子さんにも暴力を振るう危険がある場合には、お子さんも一緒に連れていきます。
また、激情した妻が何をするか分かりませんし、長期的な別居になる可能性もあるので、以下の物を持ち出します。
- 現金
- 預金通帳・印鑑・キャッシュカード
- クレジットカード
- 身分証明書(運転免許証・パスポートなど)
- 常備薬・処方箋
- 財産に関する重要書類
- DVの証拠となるもの
実家や知人宅など、行き先がない場合には「配偶者暴力支援センター」に連絡すると、一時保護施設を紹介してくれる場合もあります。
妻から離れて身の安全を確保したうえで、今後について冷静に考えましょう。
5.離婚する
あらゆる手段を尽くしても、妻のDVが改善しない場合には、離婚を視野に入れる必要があります。
あなたが離婚をしようと考えたら、なるべく早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
男性DV被害者からの離婚は、成立するまでのハードルが高い特徴があります。
まず、DV妻は簡単に離婚に同意しないでしょう。
自分の言いなりになるあなたを、簡単には手放しません。
そのような場合でも、弁護士が代理人として離婚交渉を進めれば、スムーズに離婚に持ち込める可能性があります。
また、話し合いによる協議離婚が成立せずに調停や裁判になったとしても、弁護士であれば、あなたが集めたDV被害の証拠を使って適切に対応してくれます。
さらに、慰謝料の請求や、父親では獲得しにくい親権についての対処にも長けているので安心です。
\離婚する前にチェック/
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まとめ
妻から毎日殴る蹴るの暴力を受けては、身体がいくつあっても足りません。
あなたはDV被害者です。
1人で悩みを抱えて苦しまずに、助けを求めてください。