今回はブログやアフィリエイトにおける『ペルソナ』について考えていきます。
これを覚えることで、ブログの質が一回りも二回りも上がる重要な知識ですから、覚えておいて損はありません。
マーケティング用語を語源とするこの言葉は、ブログにおいてはどんな意味合いを持つのでしょうか。
解説していきたいと思います。
ブログにおけるペルソナとは
ペルソナって聴くとなんか難しいイメージがありますが、なんてことはありません。
言い換えれば『その記事を誰が読むのか、誰に読んでほしいのかという読者像のこと』を指します。
「え、なんだよ、そんな簡単なことかよ」
そう思うかもしれません。
でも、ここがズレまくっている初心者ブロガーさんや、新人ライターさんが多くいらっしゃるんですよね。
そのユーザー像と記事の内容にズレが起きてしまうと、ユーザー満足度は落ち、サイトから離脱されてしまいます。
早期離脱されてしまえば、収益も上がりにくいわ、検索順位まで落ちるわ・・・
全く良いことがないんですね。
ペルソナの考え方
ペルソナを具体例に合わせて考えてみましょう。
少し前にちょうど良い案件がありました。
私が新人ライターさんに依頼した内容です。
記事のテーマは『ワインの飲み頃温度について』でした。
このテーマだけを見て、あなたはどう思いますか?
「ワインの美味しい飲み方を知りたい人でしょ!」
確かにそれは間違いではないのですが・・・
それだけじゃペルソナとは呼べませんね。
もっと深読みしましょう。
ワインの美味しい飲み頃を知りたい人
↓
ワインの美味しい温度を知らない人
↓
ワインについてあまり詳しくない人、初心者
と、このようにキーワードを見てよく考えるだけで・・・
『どんなユーザー層がその記事内容を欲しているのかを追える』のです。
上のでもちょっと浅めなんですけどね。
そこまで売り込みの強い記事でもないですし、新人ライターさんの力試し的な意味合いも強かったので、そこまで説明していませんでした。
もっと深掘りしてみましょう。
ワインについてあまり詳しくない人、初心者
↓
ワイン初心者がなぜ美味しい温度を知りたい?
↓
- ワインをもらったから美味しく飲みたい
- ワイン好きの友人の為にワインを用意したが、どう飲んでいいか分からない
- ワインに興味を持ち出していて、もっと知識が欲しい
- 合コンやデートでモテる為の知識が欲しい
と、このように深掘りしていくことで・・・
『検索ユーザーがなぜそのキーワードで検索をかけるのか』までを想定することが可能となってくるのです。
『検索意図』と言っても良いものです。
この検索意図と記事内容がガッチリマッチしていないとユーザーの満足度は下がってしまうし、物も売れにくいということになります。
これが見事にズレた記事が納品されてしまったのですwww
ペルソナがズレてしまっている具体例
テーマは先ほどの『ワインの飲み頃温度について』です。
それで納品されてきた記事の一部をご紹介&解説していきましょう。
ちょっと味見してみて最適な飲み頃温度を探すのもいいかもです。
どうですか?
これは良い方法だと思いますか?
全然ちがいますよね。
『ワイン初心者が味見をして最適な温度を知ることが出来る訳ない』です。
ただただ「ワイン 飲み頃 温度」というワードだけを表面的に拾ってしまった結果ということです。
さらには・・・
ワインは生き物と言われるように、飲むときの温度とともにその味は変化します。
ワインの知識に疎い方が『ワインは生き物』と言われても全くピンと来ません。
土台、そんな言葉知りませんからね。
今日は良いことあったのでフランスブルゴーニュの赤を冷蔵庫で1時間!
繰り返しですが、ワイン初心者にこんなフレーズは響きません。
「フランス料理を作ってみたけれど料理と一緒にワインも楽しみたい」
どんなセレブですか。
家でフランス料理作るってハードル高くないですか。
そんなペルソナは・・・いなくもないかもですが、極々少数です。
①フルボディ=主にカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、メルローなどを使った渋みが強くコクがあるタイプ=16~18度
②ミディアムボディ=主にピノ・ノワール、グルナッシュなどを使った渋みが少ないタイプ=15~17度
③ライトボディ=主にガメイ、ジンファンデルなどを使ったフルーティーで軽いタイプ=12~14度
おそらく初心者さんだった場合、この時点で頭がポーンッ!ですwwww
「ボディ?カベルネ?フルーティーで軽い???」
繰り返しですが、このキーワードから作る記事は『ワインの初心者に向けた記事であるべき』なのです。
ごちゃごちゃと専門用語を並べたって理解が追いつかないですし、一番知りたい温度についての情報が酷く濁ってしまいます。
詳しい人にありがちな話で、ついつい難しい専門用語を使ってしまうんですね。
その記事を読む方が上級者であれば問題はありません。
(例えば「ブルゴーニュ産ワインおすすめ」などのKWなら初心者ではないはず)
ですが、その記事を読む方が初心者である場合、難しい言葉は逆効果であるのです。
ペルソナとキーワード
ここまで説明したように、ペルソナとキーワードは密接な関係となっています。
では、このペルソナとキーワード。
どちらから決めていけば良いのでしょうか。
「え、キーワードからじゃないの?」
上記のパターンはそうでしたね。
ですが、ペルソナからキーワードを出していく方法もあるのです。
これを最も分かりやすく表しているのは・・・
『雑多ブログVS特化ブログ』ですね。
さらに特化ブログよりも、より詳しくペルソナ設定をしなければならないのは・・・
(=ペルソナを先に設定しなければならないのは)
『アフィリエイトサイト』と言えます。
ポイント
- 雑多ブログ:様々なワードが混在→ペルソナいっぱい
- 特化ブログ:ある程度同じ属性→でも初心者や上級者など混在
- アフィリエイトサイト:初心者なら初心者と、より具体的なペルソナ設定が有効
下に行くほど「物を売りやすい」です。
売りやすさとは反面に、上に行くほど「PVを取りやすい」です。
『ペルソナを多方向に設定できる=より多くの人に見てもらえる』ということ、
そして『ピンポイントなペルソナ=ダイレクトに購買意欲を誘える』ということになります。
これがどういうことかと言えば・・・
ペルソナの作り方によって『稼ぎやすいキャッシュポイントが異なってくる』ということです。
ポイント
- PVが収益に直結するアドセンス:雑多ブログ
- PVそこそこ成果型も:特化ブログ
- PVより成果を:アフィリエイトサイト
このようになるのです。
あなたはどのタイプで収益を稼ぎますか?
自分のタイプに合わせたペルソナ設定とキーワード選定が重要となってくるのですね。
ちなみに私は・・・
一点突破のアフィリエイトサイトが苦手です。
ついつい雑多や特化で、ちょっと広めのワードを拾うパターンになりがちですね。
まとめ
ちょっと難しい話だったかも知れません。
ですが、アフィリエイトで収益を上げていく為にはとても必要な知識です。
ちなみにこの記事のペルソナをワードから考えると・・・
ブログ初心者!と言いたい所ですが、まるっきりの初心者さんではないです。
ある程度ブログやサイトを運用した方の中で・・・
『ペルソナ』という単語をなんとなく知った方、そしてもっとPVや収益を伸ばしていきたいな、と思っている方ですね。
記事内容的には初心者さんにも読んで頂きたいところです。
ですが、いきなりブログ初心者さんが「ペルソナ」って検索はしにくいですからねぇ(笑)