旭化成ホームズは、なぜ「ヘーベルハウス」と呼ばれているのでしょうか。
社名を考えると、「旭化成ハウス」でも良さそうですよね。
むしろ「ヘーベルってどういう意味?何語?」と思う方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、ヘーベルハウスの名称の由来について、分かりやすくご紹介します。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
ヘーベルハウスの名称の由来とは
ヘーベルハウスの名称の由来は建材に秘密があります。
ドイツ人技術者「Josef Hebel(ヨゼフ・ヘーベル)」が立ち上げた会社がヘーベル社です。
そのヘーベル社が開発した軽量気泡コンクリート(ALC)がヘーベル板と名づけられました。
旭化成ホームズは、ヘーベル社と提携し、このヘーベル板を用いる住宅商品を開発したのです。
それが、ヘーベルハウスと名付けられました。
このことからも分かるように、ヘーベルの由来はドイツの人名ということ。
何語かと言われたら、ドイツ語ということですね。
ヘーベルの意味
軽量気泡コンクリートのことを「ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)」と言います。
旭化成ホームズは、ALCに「ヘーベル」というブランド名をつけて販売しています。
ヘーベルは、コンクリートなのに水に浮くほど軽いという特徴を持つという、特殊な外壁材です。
実は、ヘーベルハウスの特許などではなく、超高層ビルから戸建住宅まで、幅広く利用されていますよ。
東京都庁、横浜ランドマークタワー、唐招堤寺新宝蔵殿にヘーベルが使用されていると聞かされれば、その高級さが理解できるかもしれない。
ヘーベルの特徴
ヘーベルには、主に5つの特徴があります。
ポイント
- 地震に強い(壁の重量が軽いから、構造体にかかる負担を減らせる)
- 耐火性に優れている(無機質だから発火しない。空気層が熱の伝わりを抑える)
- 経年劣化が少ない(バモライト結晶を豊富に含んでいて、ひび割れ・たわみが起きにくい)
- 身体に優しい(シックハウス症候群の原因になる有機化合物を含まない)
- 環境に優しい(廃材を製造工場でパネルの原料にリサイクルしている)
特に注目したいのが、「地震に強い」「耐火性に優れている」という点です。
ヘーベルの特徴が、ヘーベルハウスの「災害に強い家」というイメージに貢献していると言えます。
ヘーベルハウスの特徴をもっと詳しく
旭化成ホームズが「ヘーベルハウス」になるまでの歴史
当社の歴史は、建材販売から始まりました。母体である旭化成が、65年に旧西ドイツのヘーベル社からの技術導入により、ヘーベルというALCパネル(Autoclaved Lightweight Concrete=高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリート)を国産化。この建材を使って住宅事業に参入するため、72年に旭化成ホームズを設立しました。
旭化成は、1965年に、旧西ドイツの会社から、へーベルの技術を導入しました。
1972年3月に、このへーベルと鉄骨軸組工法を組み合わせた「ヘーベルハウス」を発売。
同年の11月に「旭化成ホームズ株式会社」が誕生したそうです。
ちなみに、「ヘーベルハウス」の表記は「HEBEL HAUS」となっていることをご存知でしたか?
【HOUSE】というのは英語の【家】という意味ですが【HAUS】というのはドイツ語の【家】という意味です。
引用:yahoo!知恵袋
ヘーベルの技術を取り入れさせてもらった、ドイツに敬意を払っているのかも知れませんね。
まとめ
旭化成ホームズが、ヘーベルハウスと呼ばれるのは、ヘーベルという建材を扱っているからです。
ヘーベルは、旭化成ホームズの大切なアイデンティティなんですね。
「なんでヘーベルハウスなの!?」と、モヤッとしていた方の疑問が晴れれば幸いです。