大手ハウスメーカー、旭化成ホームズのヘーベルハウス。
実際に私も候補のひとつとして検討していたメーカーです。
その価格や特徴について、細かくまとめていきます。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
ヘーベルハウスで建てた時の建物代坪単価と価格目安
まずは一番気になるお値段から考えていきましょう。
ヘーベルハウスの坪単価は70万円~100万円超と言われています。
※2020年現在。
やはり、大手だけあって非常に高い数字になっています。
ただし、これらはあくまで建物の坪単価のみです。
- 登記など諸費用
- 地盤調査
- エアコンやカーテン
- 外構費用
このような、その他の経費は入っていない計算だということを覚えておいてください。
オプションで床材を変えるとか、壁面にタイルを使うとか、そういう注文を増やしていけば当然、どんどんと値段が上がっていきます。
ともすれば、坪単価+数十万円も普通にあり得ることでしょう。
高価格帯であるハウスメーカーの中でも、トップクラスの高級住宅になります。
- 構造が差別化されていること
- ガンガン広告費を使っていること
- 住宅展示場への出店
- etc
このような「大手ならではの資金繰り」が大いに関係しているでしょうね。
この坪単価だと単純計算でこのようになります。
ヘーベルハウスで建築した時の建物代
- 30坪:2100万円~3000万円
- 40坪:2800万円~4000万円
- 50坪:3500万円~5000万円
もちろん、こちらの金額に土地代が別途加算されます。
まさに、お金持ちの為の住宅メーカーだと言えます。
頑張れば手が出ないこともないかもしれませんが、高額な住宅ローンに押しつぶされないように注意しましょう。
もし、見積もりをもらいたいけど、ちょっと不安になってきた…というのであれば、複数比較をおすすめします。
一社だけ、ネットの情報だけで決めてしまうのは非常にリスクが大きいですよ。
ヘーベルハウスが謳う住宅保証の特徴とは|メンテナンス費用が高過ぎる!?
またその保証金額も気になるところです。
ヘーベルハウスは「ロングライフプログラム」と題し、「60年とか100年持つ家」を営業文句として使われています。
間違いなく木造建築より長く持つということです。
はじめにしっかりと頑丈に造り、きちんと管理していくことで永く住み続ける。それが、ヘーベルハウスの「ロングライフ住宅」です。
主要構造材は60年以上メンテナンス不要の高い耐久性を実現するとともに、その他の部材や塗装などは、30年目の集中メンテナンスで60年以上の耐久性を確保できるようにしています。
そうした部材ごとの保守計画をまとめた「ロングライフプログラム」に基づき、「60年点検システム」を構築。
定期的に建物の不具合や劣化を細かく入念にチェックすることで、住み心地と資産価値を高く保ちます。
しかし、その長期運用に関しては点検や補修が必要になります。
30年に一回、500万円もの有料補修が必要になると言われています。
※こちらの図では400万円となっていますが、2017年時のものであることに加え、保証対象外のものは別途負担となります。
500万円・・・。
ぶっちゃけ高いとしか言えません。
ちょっと大き過ぎる金額ですよね。
ともすればローコストメーカーであれば、家一軒とは言わないまでも、半金から1/3程度の費用がまかなえてしまいそうです。
ちなみに他の大手ハウスメーカーだと、10年や15年に一度200万円~300万円程度が相場です。
こまめに払うか、ドカン!と払うかの違いのようにも思えますが・・・
いずれにせよ、メンテナンス費用がバカにならないということを覚えておくべきですね。
とはいえ、ただただ高い!というわけではなく、超長期保証のための出費と考えるべきかはあなた次第です。
ジャンルがまるで違いますが、プリンターの純正インクってバカ高いですよね。
でも、安い互換性インクを使っていたら、プリンターが壊れてしまったことがあります。
カーディーラーなどもそうです。
街の修理工場に出せば安いかもしれませんが・・・
純正部品や、純正の保証が欲しければ、正規ディーラーでメンテナンスしてもらうのが一番ですよね。
価格を選ぶのか、それとも品質や安心を選ぶのか。
ヘーベルハウスをはじめとする大手ハウスメーカーを選択するためには、そこが重要となってくるでしょう。
ヘーベルハウスの特徴とは|災害に強い家は本当か
ヘーベルハウスは、旭化成ホームズ株式会社が提供する住宅の名前です。
勘違いしやすいですが、「ヘーベルハウス」は会社名ではありません。
このヘーベルハウスの特徴とはどういったモノなのでしょうか。
それは何といっても、災害に強い家ということ。
なぜヘーベルハウスは災害に強いのか。
それはやはりヘーベルハウスの建築構法が優れているからに違いありません。
いくら建築費用が高いと言っても、何の理由もなしに高いわけでもないのです。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
ヘーベルハウスの特徴的で優れている構法
引用:ヘーベルハウス
ALCという気泡が入った軽量なコンクリート『ヘーベル板』を使用する工法にその秘密があります。
このヘーベル板は、ドイツのヘーベル社が開発したALC材です。
旭化成はこのヘーベル社のヘーベル板を使用して、ヘーベルハウスを建築しているのです。
ヘーベルの工法は『軽量鉄骨×ヘーベル板』という、他のハウスメーカーや工務店とは一線を画す工法です。
※3階建ての場合は重量鉄骨になります。
この『ヘーベル工法』が最大の特徴になります。
ヘーベル板の優れた特徴
- 断熱性能の高さ
- 防音性能の高さ
- 軽量性と丈夫さ
実際に住宅展示場に行った際には、様々なプレゼン用のヘーベル板が用意されておりました。
防火の実験の為に、他のハウスメーカーのグラスウール断熱との比較や、実際に下から熱を入れ上部を触ってみる装置など、営業の為に工夫がされている点が目立ちました。
「断熱性が高い」ということは「火災にも強く、寒さに強く、暑さにまで強い」ということ。
「気密性が高い」と言い換えることも出来ますね。
であるからこその「防音性能」でもあります。
ただし、これらの特徴については疑念と不安が残るのも事実です。
実は怪しい?ヘーベル板の性能の真相
あくまでweb上でのお話ですが、けっこう批判的なコメントが多く残っているんですよね。
それを言い出したら仕方がないのですが・・・
【ヘーベルハウス=寒い】とする風潮がインターネット上では通説のようです。
実際に私も展示場を訪ねた時は、疑問に感じた点がありました。
私が住宅展示場へ赴いたのは2月。
ヘーベルハウスの中は暖かくて心地よかったのです。
これだけなら「あぁ高気密高断熱ですごいな~」で済む話なのですが・・・
私が疑問に感じたのは、普通の住宅にはつけないようなところにもエアコンが設置されていた点です。
屋上との出入り口である階段の一番上という不自然な場所にエアコンがあったので聴いてみました。
「ここって付ける意味あるの?」
「いえ、展示場用です」
・・・?
やっぱり今思い返してみると、
- 暖かさアピールの為
- 実際は寒いことを隠す為
などの理由があったのかも知れません。
しかし、この断熱性が覆ってしまうと、同じ気密性からの特徴である防音性能はどうなのでしょうか・・・・
とはいえ、私は建てて住んでみた訳ではありません。
実際のところはどうだかは分かりません。
住んでみた方しか本当のところは分からないことでしょう。
ヘーベルが寒いという噂の真相とは
この辺の断熱性能/気密性能/防音性能に関しては、C値やQ価など具体的に視認できる数字で表してもらうと良いでしょう。
そもそも、ヘーベルハウスではZEH住宅にも対応しています。
ZEHとは
※ZEHとは、高気密高断熱住宅性能を有し、太陽光発電など再エネルギー設備を整えることで、ゼロエネルギーハウスを実現するための住宅。審査に通ると国から補助金をもらえる。
ZEHにも適合した住宅はたくさんあるわけですから、高気密高断熱性の歯国のお墨付きと言っても良いわけです。
なぜ寒いとする声があがってしまうのか。
それについての推測はこちらの記事にて、より詳しく書いておりますので、ご参照ください。
重量鉄骨と基礎コンクリート
基本的に大手ハウスメーカーでは木造か軽量鉄骨がほとんどです。
重量鉄骨を戸建てに使っているハウスメーカーは少ないでしょう。
※ヘーベルハウスも2階建ては軽量鉄骨です。3階建てから重量鉄骨になります。
これは耐震性に大いに買っている部分だと言えますね。
ハイパワードクロスという制震ユニットも搭載されています。
また展示場で実際に拝見しましたが、基礎コンクリートの厚みと鉄筋の太さが他社よりも格段分厚いという特徴もあります。
建売の建築現場などと見比べてみると非常に顕著ですね。
とはいえ、はたしてそこまでする必要があるのか?
無駄に金額を高くあげてしまっているポイントと言えなくもないですが、多様な災害に強くするという意味では効果的なのかもしれません。
また、鉄骨は熱伝導率が木造よりも高いので、断熱性能では一歩劣ってしまうものです。
鉄骨系住宅メーカーは、それを補うように断熱材などを使用しますが、どうしても寒い!という声は出てきてしまうのですね。
単純に「鉄骨」という言葉の印象に引っ張られてしまっている方もいるかもしれません。
我が家は軽量鉄骨のジーヴォシグマですが、暖かくて快適に過ごせていますからね。
災害に強いのは間違いない
なんだかんだ言っても、災害に強いのは間違いないでしょう。
ここでいう災害とは、地震/火災/濁流などなど。
地震だけではないんですよね。
濁流に飲み込まれながらも、無傷で残ったヘーベルハウス住宅の動画を見たことがありませんか?
そう、2015年に起こった大雨による鬼怒川の氾濫。
あの75棟もの家屋を全壊させた大災害の中、生き残った家がヘーベルハウス。
これを見せられちゃいますとねぇ。
やっぱり強いんだろうなって思っちゃいますよね。
とはいえ世間では、
「ちょうど流れが良かっただけ。ヘーベルが凄いわけではない」
という話があるのも事実です。
ただのやっかみにも聞こえますが・・・
真偽のほどは、なんとも言えません。
ですが、生き残ったのは事実です。
分厚い基礎のおかげだったのかもしれませんね。
ヘーベルハウスと比較検討したいハウスメーカーはどこ?
数あるハウスメーカーの中から、以下の部分でピックアップしてみました。
はてな
- 同価格帯のハウスメーカー
- 建築構法について
- デザイン性
1.同価格帯のハウスメーカー
ヘーベルハウスはトップクラスの価格帯を誇るハウスメーカーです。
ヘーベルハウスで家を建てることができるのであれば、予算から考えるだけであれば、他のどこのハウスメーカーを選ぶことができるでしょう。
特にヘーベルハウス以外の大手8社に数えられるハウスメーカー群は、事業規模やブランド力から考えても比較対象に入れてみては良いのではないでしょうか。
価格帯こそ近くとも、各社各様で特色が異なりますので、詳しくは上記リンクからチェックしてみてください。
これらのほかにも、顧客満足度トップを長年維持しているスウェーデンハウスなども、比較候補にしてみると面白いかもしれません。
2.構法の近さや違い
ヘーベルハウスの特徴であるALC構法。
しかしなにも、ヘーベルハウスの専売特許ではありません。
例えば、トヨタホームのエスパシオという商品はALCを使う住宅です。
また、ヘーベルハウスと違い、ローコストハウスメーカーに数えられるユニバーサルホームでもALCが使用されています。
ALCに魅力を感じているのであれば、この二社を候補に入れてみるのも良いかもしれませんね。
3.デザイン性
あの独特な四角いデザイン。
デザイン性に惹かれているのであれば、ゼロキューブなどもありますよ。
ヘーベルハウスと異なり、シンプルさを追求した四角いデザインが特徴の格安ハウスメーカーです。
また、我が家はダイワハウスですが、妻の強い要望からヘーベルハウスのようなフラット屋根、ヘーベル板に似たサイディングを使用しました。
構法や性能にこだわりがなく、デザイン性に惹かれているだけであれば、ぶっちゃけ、どこのハウスメーカーでも再現は可能ですよ。
比較検討が難しい場合
様々な情報が入り混じって、段々わからなくなってきてしまいますよね。
そういう時は、ウェブで情報を集めるだけではなく、実際の資料や見積もりを集めて比較検討していくことが大事です。
とはいえ・・・「何社も何社も打合せをするのは面倒だし、ダメなハウスメーカーがわからない」となってしまうかもしれません。
そんな時にダメなハウスメーカーをフィルタリングする方法が、プラン一括請求です。
これを行うと色々見えてきますよ。
- 「大手なのに、資料請求してから全く反応がない!」
- 「え?なにこの残念な間取りは・・・?」
- 「いくらなんでも予算額をオーバーし過ぎの見積もりじゃない?」
営業成績だけにとらわれている担当や、対応が遅いハウスメーカーを、あらかじめ除外することができますよ。
いくらかっこよくても。
いくら憧れていても。
対応が雑なハウスメーカーでは、良い家は建ちません。
住宅展示場などで時間を無駄にする前に、まずはウェブでフィルタリングしてみませんか?
タウンライフ家づくり注文住宅
まとめ
高級ハウスメーカー、旭化成のヘーベルハウスについてまとめてきました!
どんなハウスメーカーでも、メリットやデメリットは必ず存在します。
その中から自分が一番に納得出来る業者を選ぶことが重要ですね。