旭化成の超有名な住宅商品、ヘーベルハウス。
ハイブランド商品として有名ですよね。
憧れている人も多い中・・・
不安に思われている点が「ヘーベルハウスは寒いのでは?」という心配。
「床が冷たい」という声も多く聞こえてきます。
実際のところ、ヘーベルハウスは寒いのか?
その事実について確認していきましょう。
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
ヘーベルハウスは高気密高断熱住宅
まず前提としておきたいのは、いくら声が挙がっているからといって、メーカー公表では、間違いなく高気密高断熱住宅であるということです。
高温多湿な夏も、寒さが厳しい冬も。住まいの快適さを考えたとき、断熱性はとても大切な性能です。
ヘーベルハウスは、ALCコンクリート[ヘーベル]と高性能断熱材を一体化させた
耐久型断熱「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」や、開口部の断熱によって、長期にわたる高い断熱性能を実現。
快適であることはもちろん、冷暖房効率の高い省エネ・省コストな住まいをご提案します。
具体的には、ヘーベルハウスの代名詞であるALC(軽量気泡コンクリート)材、ヘーベル版。
これに加え、サッシやガラス構造など、高断熱材をふんだんに使用した住宅です。
ZEH獲得実績も
高気密高断熱住宅、そして再エネルギーを利用した住宅に補助金の出る、ZEH(ゼロエネルギーハウス)支援事業。
ヘーベルハウスでは、ZEH住宅も獲得できています。
引用:大手企業の2018年度ZEH実績率、積水ハウス3年連続首位=セキスイハイムは目標から18ポイント増
2019年6月記事より
そもそも断熱性が低い住宅では、ZEH審査に通りません。
私自身、ダイワハウスでZEHに適合し補助金をもらいましたが、とても暖かく暮らせております。
ではなぜ、「寒い」という声が多く挙がってしまうのでしょうか?
ヘーベルハウスが寒い!理由はどこに?
「床が冷たい!」「寒い!」という声が出てしまう原因は、以下のように推測できます。
寒い原因の推測
- 立地や間取りが悪い
- 鉄骨だから寒い
- 施工担当が雑
- 競合他社などのデマ
- 公表情報に嘘がある?
※あくまで推測の域を出ないことはご了承ください。
詳しく見ていきましょう。
1.立地や間取りが悪い
これは、どんな住宅、どんなハウスメーカーでもあり得る話です。
山を背負った立地、盆地、マンションがあるなどなど、日照時間が少なくなってしまうような立地の場合、寒くなってしまうのは当然ですよね。
とはいえ、ヘーベルハウスだけが、そのような不利な立地ばかりを攻めることもないでしょう。
たまたま、そのような立地の方が声をあげている可能性はありますけどね。
また、間取りも寒くなってしまう要因のひとつです。
寒くなりやすい間取り例
- リビング階段
- 北側リビング
- 1階吹き抜け駐車場
- 天井が高い
- フラット屋根
- 中庭(そらのま)
その他の間取りは、どこのハウスメーカーでもあり得る話ですが・・・
フラット屋根はヘーベルハウスの代名詞ですし、リビングに中庭をつけた「そらのま」もヘーベルハウスが押しているものです。
もしかしたら寒さの原因はここに・・・?
順番に見ていきます。
1-1.リビング階段
リビング階段はオシャレですし、家族の動線を把握できて良いというメリットはあるものの…
やはり、気密性や暖房効率は著しく下がってしまうものです。
そりゃそうですよね。
パカッ!と開いていれば、全館空調でもなければ、そこから熱や空気が移動してしまいます。
我が家もリビング階段があるのですが、スライドドアをつけておいて良かったですよ。
ドアを閉めるだけで温度がまるで違いますし、臭いなども防ぐことができます。
1-2.北側リビング
こちらもヘーベルハウスに限った話ではありませんが…
太陽光の当たりにくい北側に、生活の大半を過ごすリビングを配置してしまうと、どうしても寒さを感じてしまうことが多いものです。
立地や間取り上、しかたない場合もありますが、できるだけ考慮したいところですね。
1-3.1階吹き抜け駐車場
3階建ての狭小住宅に多いですよね。
1階の一部分を駐車場にしている間取りです。
そうなると、駐車場の真上の部屋や真横の部屋は、奥の部屋よりも外気の影響を受けやすくなるため、必然的に寒くなりやすいものです。
断熱性がカバーしてくれるものと思いたいですが…
ヘーベルハウスも狭小住宅は得意としていますので、影響があるかもしれません。
4.天井が高い
天井が高いと空間が広がりますから、それだけ断熱性能も必要となります。
とはいえ、ヘーベルハウスはそこまで天井高をアピールしているメーカーではないので、関係はないかもしれません。
5.フラット屋根
これ、ちょっと怪しいところですよね。
フラットな屋根と言えば、ヘーベルハウスの代名詞です。
普通の三角形の屋根(切妻屋根)なら、三角の中に空間があり、そこで気温差を和らげる効果があります。
フラットな屋根だと、それがないわけです。
必然的に断熱性能は不利になってしまうわけですね。
・・・とはいえ、我が家はダイワハウスであるものの、フラット屋根を採用しました。
とても暖かく過ごせているので、断熱材が十分に入っていれば、問題はないでしょう。
5.中庭(そらのま)
こちらもヘーベルハウスが押しているポイントです。
間取りの中心に中庭を作る間取りですね。
これも非常にクサイと思います。
オシャレだし、晴れていれば家の中にいながら外に出られるという画期的なものに見えますが…
いくら断熱性能の高いガラスやサッシを使用したところで、それはそれ。
断熱材が充填された外壁より、断熱性能が下がってしまうのは、体感的にも間違いありません。
(どうしてもガラスのそばは壁よりはるかに冷気を感じますよ)
\その会社、大丈夫?/
※ダメ会社をあぶりだす。
2.鉄骨だから寒い
こちらもヘーベルハウスに限った話ではないのですが、一般的に木造住宅より鉄骨住宅の方が寒いと言われています。
鉄骨の方が熱伝導率が高いからですね。
とはいえ、やはり我が家は軽量鉄骨の住宅です。
非常に暖かく暮らすことができていますので、断熱材を十分に使用すれば、鉄骨系住宅であっても、快適な暮らしはできることは間違いありません。
3.施工担当が雑
これはこれで防ぎようのないものです。
私たち消費者が思っている以上に、大手ハウスメーカーであっても施工は雑なものですよ。
当然、断熱材が十分でない、建付けが悪いなどあれば、隙間風や寒さを感じてしまうことはあるでしょう。
しかし、ヘーベルハウスの施工が雑!という声が異様に多いという話はないので、決定的な要因ではないかもしれません。
4.競合他社などのデマ?
これ。
恐ろしい話ですが、否定しきれないですよね。
各種掲示板などを見ていると、明らかにオーナーじゃないだろうな、という口コミが多数散見できます。
とはいえ、です。
ヘーベルハウスに限って言えば・・・
寒い!と声をあげている方の多数は、実際のオーナーさんであることが多いことも事実です。
完全に嘘八百のでっち上げとは言い切れないくらいの口コミを発見できます。
5.公表情報に嘘がある?
ここにブレがあると、ほんともうどうしようもないわけですが…
ヘーベル板に、そこまでの機能性がない、という説です。
これはこれで、色々なところで論じられているので、私からは突き詰めて言いにくいですが…
信憑性の高い話をひとつ。
ヘーベルハウスの販売エリアです。
対応エリア:関東/関西/東海/西日本
※九州は福岡と佐賀のみ事業所アリ
そう、東北や北海道などでは、販売していないんですよね。
他社の営業さんと話をしたことがある方なら聞いたことがあるかもしれません。
寒さに弱い、水分に弱いから、豪雪地などには建てられないんだという話です。
しかし、ヘーベルハウスの営業さん曰く「人口が多いエリアだけに絞って出店している」という話でした。
さて、どちらが本当なのでしょうか。
何とも言えないですよね。
まとめ
ヘーベルハウスが寒い!とする理由は多々推測できる部分があるものの、コレ!といった決定打を示すことは難しいです。
ですが、実際のオーナーさん方からの寒い!というリアルな声が多いことは、紛れもない事実。
これをどう受け止めるかは、あなた次第ですね。