たまに見かける・・・
「アドセンスで広告ブロックして収益やっほい!」的な記事。
個人的にはですが・・・
基本的にやらない方が良いと思っています。
なぜか?
理由を見ていきましょう。
広告ブロックの3種類と便利な使い方
アドセンスの広告ブロックは大きく分けて3種類。
ポイント
- カテゴリブロック
- URLブロック
- 個別ブロック
それぞれ見ていきましょう。
1.カテゴリブロックについて
※広告の許可とブロック→コンテンツ→すべてのサイト
このように、アパレルだとかエンタメだとか、個別に広告カテゴリが分かれています。
画面左端のタブで、許可とブロックの切り替えが可能です。
「うちのサイトはファッションだから、アパレルしか表示しない!!」という極端なカスタマイズも可能だということです。
カテゴリブロックの効果と分析
「やった方が良い!!」とされる説で出てくるのがコレ。
自分のブログにあったカテゴリを表示させてクリック率アップ♪
って理由ですね。
ハッキリ言ってやめた方が良い。
なぜか?
クリック率だけじゃない!という理由もありますが、なによりも・・・
アドセンスにはパーソナライズ広告があるからです。
パーソナライズ広告とは、ユーザー個人個人を追いかける広告のことを言います。
※反対に、サイトにマッチした広告の事をコンテンツ広告と言います。
車がほしい!と、車種や相場ばかりを検索していれば、車の広告が。
家がほしい!と、ハウスメーカーや坪単価ばかりを検索していれば、家の広告が。
この、ユーザーの履歴に合わせて表示される広告の仕組みをパーソナライズ広告と言うのです。
パーソナライズ広告の場合、広告と関係のない記事でも、ユーザーの関心度が強い広告が配信されます。
アパレルの記事でもユーザーが興味を持っている車の広告が。
車の記事でもユーザーが興味を持っているアパレルの広告が。
それ、ブロックしちゃって良いの?
ブロックとパーソナライズ広告
- サイトのテーマにマッチした広告が表示される割合
- ユーザーに合わせた広告が表示される割合
この2種類の広告は、どちらが多くて、どちらがより収益が多いのかをご存知ですか?
その答えとは・・・!!
サイトによる・・・!!!(笑)
「おい!答えになってないだろーがっ!」
いえいえ、これはこれでリアルな答えなのです。
私が持っているドメインで比較すると・・・
パーソナライズ広告が10%台のものから、60%を超えるものまで、広く分布しています。
なぜでしょうか?
それは・・・
注意ポイント
- 専門性の高いサイト:パーソナライズが減り、コンテンツ広告が増える
- 専門性の低いサイト:パーソナライズが増え、コンテンツ広告が減る
こういうデータが取れています。
専門性とは・・・
要は、雑多なサイトなのか、あるカテゴリに絞ったサイトなのかの違いです。
もっと分かりやすく言うと、トレンドブログなのか雑多ブログなのか、と言い換えることも可能です。
一般的に、専門性が高い分野の方が、より収益は高くなりやすいと言われています。
これの理由は、専門性が高いサイトの方がコンテンツにマッチした広告が表示されやすく、ユーザーの購買意欲も高い為です。
で、結局なにが言いたいのかと言えば・・・
「自分でいじりまわさなくても、Googleが勝手に広告最適化してくれるよ」ってことです。
コンテンツ広告もパーソナライズ広告も50%ずつみたいなサイトで、カテゴリブロックを行ってしまうと・・・
サイト収益の50%を担う、パーソナライズ広告に間違いなく悪影響を及ぼしてしまうということなのです。
先でも書いた通り、自分のサイトがトレンド記事だったり、雑多なジャンルを扱っている場合・・・
カテゴリブロックはいじらない方が賢明だと言えるのです。
また、そもそもの話なのですが・・・
複数ドメインを持っていると、ドメインごとの表示回数やカテゴリ収益が確認できないんですよね。
合算されちゃって。
多岐に渡るジャンルの複数ドメインを、一括でカテゴリブロックなんかしてしまった日には・・・ねぇ?
かといって、個別ごとに見ていこうとすると、収益額などは見られないので、予測でブロックするしかない。
A/Bテストを行っていけば、最適解も出てくるかもしれません。
ですが、何もせずともGoogle側である程度の最適化はしてくれています。
そこに労力をかけるくらいなら、新記事追加や過去記事修正に労力をかける方が、収益増加に繋がることは間違いありません。
2.URLブロックについて
※広告の許可とブロック→コンテンツ→すべてのサイト→タブ切り替えで「広告主のURL」
ここで、広告先のURLを入力することで、その広告主が配信する広告を全て差し押さえることが可能になります。
例えば、よく表示される「www.onamae.com」とかですね。
URLブロックの効果と分析
これは間違いなく・・・
やるべきです。
ただし、その他のアフィリエイトを行っている場合ですね。
アドセンスだけがキャッシュポイントの場合、特にブロックする必要はありません。
例えば、このブログでは「ココナラ」について、多数記事を書いています。
ココナラでの会員登録案件の広告も貼っています。
この場合、アドセンスではココナラのURLをブロックすべきなのです。
だって、ココナラの記事で、アドセンスにもココナラの広告が出ちゃうんだもの。
- アドセンスからココナラへ→1クリック分の報酬
- 広告からココナラへ→成果報酬
まぁ、ココナラの案件は安いのですが・・・
それでも1クリックの数円~数十円に比べれば、どちらが良いかは明白。
このように、せっかく売りたい商品の案件を入れているのにアドセンスに邪魔されてしまう場合には、URLでブロックを行ってあげると有効的に活用できることでしょう。
逆に、巷でよく言われる「○○というサイトは必ずブロックすべき!!」というのは微妙だと言わざるを得ません。
「それホントにおいしいの?データ取ってみたの?」と聞いてみたくなってしまいますね。
実践したところで、ほぼ無意味であることは間違いありません。
3.個別ブロックについて
※広告の許可とブロック→コンテンツ→広告レビューセンター
ずらっと実際に配信されている広告が並びます。
案件を一つ一つ見ていきながら・・・
よし・・・ダメ・・・よし、ダメ・・・
とブロックしていく方法です。
個別ブロックの効果と分析
・・・全くもって一番いらない機能だと思います。
だってさ・・・
内職かッッッっての!
何千件とある広告を?
手作業で一つずつ間引き?
しかも、時間が経てば、ガンガン新しい広告が追加されていく訳で・・・
こんなん頑張ってやっても、ただの徒労にすぎません。
一番いらない機能といえるでしょう(笑)
まとめ
広告のブロックについて考えても仕方ないよってお話でした。
そんな時間があったら、新記事追加や、過去記事リライト、サイト構成について時間をかけた方がよっぽど収益は増やせます。
もっともらしい理由に惑わされなきよう・・・